はじめに
PRTGやZabbixを導入している企業では、ネットワーク機器の死活監視、トラフィック監視、CPU・メモリ使用率、アラート通知など、日々の監視運用が整備されていることが多いです。
では、ネットワーク機器のコンフィグ管理はどうでしょうか。
たとえば、ルーターやスイッチの設定を変更したあとに、次のことをすぐ確認できるでしょうか。
- 変更前のコンフィグは残っているか
- どの設定行が変わったのか確認できるか
- 過去の設定をすぐ参照できるか
- バックアップ取得が担当者任せになっていないか
- 複数機器の設定変更作業を標準化できているか
監視ツールで機器の状態は把握できていても、コンフィグバックアップや変更履歴が別管理になっていると、障害対応や設定変更後の確認に手間がかかります。
監視対象として登録済みのネットワーク機器を、コンフィグ管理の対象としても活用できれば、監視と設定管理が分断されにくくなります。
このような課題に対して、既存のPRTG/Zabbix環境を活かしながらコンフィグ管理を追加できるのが、ネットワーク設定管理ツール Unimus(ユニマス) です。
監視ツールとコンフィグ管理ツールは補完関係にある
PRTGやZabbixは、ネットワーク機器の「状態」を監視するツールです。
一方、Unimusはネットワーク機器の「設定」を管理するツールです。

どちらか一方でネットワーク運用のすべてをカバーするのではなく、それぞれの強みを活かして組み合わせることが重要です。
PRTGやZabbixでネットワーク機器の状態を監視し、Unimusでコンフィグのバックアップや変更履歴を管理する。
この役割分担により、運用担当者は「何が起きているか」と「何が変わったか」の両方を把握しやすくなります。
既存の監視環境にコンフィグ管理を追加する。
これが、PRTG/Zabbix環境でUnimusを活用する基本的な考え方です。
NMS Syncで監視対象とコンフィグ管理対象をつなげる
PRTGやZabbixを利用している場合、多くのネットワーク機器はすでに監視ツール側に登録されています。
UnimusのNMS Syncを利用すると、PRTGやZabbixに登録された機器情報をUnimusへインポートし、コンフィグ管理の対象として活用できます。
これにより、監視ツール側で管理している機器情報をUnimusでも利用でき、監視対象とコンフィグ管理対象が別々になりにくくなります。
PRTG/ZabbixとはAPI経由で連携し、PRTGではDevice Tagsやデバイスツリー階層、ZabbixではHost Group、Template、Tagなどをもとに、Unimusへインポートする対象機器を指定できます。
NMS Syncはスケジュール実行にも対応しているため、監視ツール側で対象機器を追加した場合でも、設定した同期ルールに従ってUnimus側へ反映しやすくなります。これにより、監視ツールとUnimusの両方に同じ機器を手動登録する負担を減らし、機器情報の管理を効率化できます。
また、NMS側で管理対象から外れた機器についても、Unimus側ではNMS Syncの結果に応じて管理状態を確認できます。運用ポリシーに応じて、対象外となった機器を保持する、管理対象外にする、削除するといった扱いを設計できます。
インポートした機器情報をもとに、Unimus側で対象デバイスを管理し、ディスカバリーや認証情報の確認を経て、コンフィグバックアップや差分確認の対象として活用できます。
つまり、PRTGやZabbixを機器管理の入口として活かしながら、Unimusでコンフィグ管理を追加できる点が、NMS Syncの大きなメリットです。

Unimusでできること
PRTGやZabbixから機器情報を取り込んだ後、Unimusではネットワーク機器のコンフィグ管理を行います。
主な活用例は次の3つです。
コンフィグバックアップの自動化
ネットワーク機器のコンフィグバックアップを手作業で取得している場合、取得漏れや担当者ごとのばらつきが発生しやすくなります。
Unimusでは、対象デバイスに対してスケジュールに基づくコンフィグバックアップを実行できます。
取得したバックアップは履歴として保存されるため、過去の設定内容を確認しやすくなります。
変更履歴と差分確認
Unimusでは、保存されたバックアップ履歴をもとに、過去の設定と現在の設定の差分を確認できます。
設定変更後に、
- どの設定が変わったのか
- 作業前後で差分があるか
- 意図しない変更が入っていないか
を確認しやすくなります。
これにより、コンフィグ管理を担当者の記憶や手元のファイルに依存せず、履歴として管理しやすくなります。

複数機器への定型作業を効率化
UnimusのMass Config Push機能を利用すると、複数のネットワーク機器に対してコマンドを実行できます。
SNMP設定、NTP設定、syslog転送先の変更、showコマンドによる一括確認など、複数機器に共通する作業を標準化し、作業負荷の軽減に役立ちます。

障害対応時にもコンフィグ履歴が役立つ
Unimusの主な役割は、日々のコンフィグ管理を標準化することです。
そのうえで、障害対応時にもコンフィグ履歴は役立ちます。
たとえば、PRTGやZabbixで通信断や応答遅延を検知した際に、Unimusで直近のコンフィグ差分を確認できれば、設定変更との関連を調査しやすくなります。
監視ツールで「何が起きているか」を確認し、Unimusで「設定にどのような変更があったか」を確認する。
この組み合わせにより、障害時の原因調査や復旧時の設定確認を支援できます。
まとめ
PRTGやZabbixは、ネットワーク機器の状態を把握するための強力な監視ツールです。
一方で、コンフィグバックアップ、変更履歴、差分確認、一括設定変更といった設定管理は、監視とは別に仕組みを整えることで、運用の安定化と効率化につながります。
Unimusは、NMS Syncを利用してPRTGやZabbixに登録された機器情報を取り込み、ネットワーク機器のコンフィグ管理に活用できます。
監視はPRTG/Zabbix。
コンフィグ管理はUnimus。
この役割分担により、既存の監視環境を活かしながら、監視対象とコンフィグ管理対象がサイロ化してしまう状況を防ぎやすくなります。
監視ツールで把握している機器情報をUnimusでも活用することで、コンフィグバックアップ、変更履歴、差分確認まで含めたネットワーク運用を標準化しやすくなります。
PRTGやZabbixで監視はできているものの、コンフィグ管理が手作業や担当者任せになっている場合は、Unimusの活用をご検討ください。
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すでにPRTGやZabbixでネットワーク監視を行っている場合、Unimusを組み合わせることで、既存の監視環境を活かしながらコンフィグバックアップ、変更履歴管理、差分確認を強化できます。
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