日々ntop製品をお客様にご提案するなかで、頻繁にご要望を頂いていた「複数拠点にまたがるntopngを統合管理したい!」といったご要望にお応えできる機能が、ntopngバージョン5系で実装されました。
今回は、ntopngインスタンスの統合管理を実現する機能”ntopng Infrastructure”をご紹介します。HQ、複数工場がある企業様にとっては有効なソリューションかと思います。是非、ご一読頂ければ幸いです。
文:ジュピターテクノロジー よしひろ
※本記事で張りけている図が見づらい場合は、図をクリックすると拡大されますのでお試しください。
ntopng統合管理イメージ
図1 ntopng Infrastructureイメージ
図1がバージョン5系の新機能である、”ntopng Infrastructure”のイメージ図となります。
本社、工場A、工場Bそれぞれ分散したntopngインスタンスが起動している環境で、本社側で各拠点のntopngステータス監視及び遠隔拠点のntopng画面への遷移ができるようになります。
ntopng Infrastructureの設定方法
“ntopng Infrastructure”の設定方法は非常に簡単です。
インターフェースプルダウンメニューで「システム」を選択し、「ポーラー」から「Infrastructure」をクリックします。
図2 “ポーラー” → “Infrastructure”
図3のような”Infrastructure”画面が表示されます。
遠隔拠点のntopngを登録するために、画面右の”+”マークをクリックします。
図3 Infrastructure画面
図4が表示されます。赤枠が必須入力項目となり、”Instance Alias”にインスタンス名を(例: FactoryA)を入力、URLに遠隔拠点のntopngアクセス用URL、“User Authentication Token”には、各ntopngユーザー管理画面で作成できるTokenを入力します。最後に「編集」ボタンを押せば遠隔拠点のntopngインスタンスを一つ追加したことになります。
複数遠隔拠点のntopngインスタンスが存在する場合は、この作業を繰り返してください。
図4 ntopngインスタンスの追加
ntopng 追加インスタンスの確認と利用方法
図5 Infrastructure画面
ntopngインスタンスの登録に成功すると、図5のようにInfrastructure画面に複数のntopngインスタンスが表示されるようになります。
図5赤枠「URL」部分をクリックすれば、遠隔拠点のntopng管理画面に遷移します。
また、「Chart」のグラフアイコンをクリックすると管理側からのHTTP往復時間の時系列グラフが表示され、本例でいう本社から各工場のntopngインスタンスへのアクセス状況を確認することができます。
最後に他ntopngインスタンスへのもうひとつのアクセス方法をご紹介します。
ntopng WEB GUIの左上にあるインターフェースプルダウンメニューをクリックすると、一番下に”Infrastructure”が表示され追加したntopngインスタンスが表示されるようになります。このインスタンスをクリックすれば他拠点のntopngに簡単に遷移することができます。
図6 インターフェイスプルダウンメニュー