前回の記事では、SPP の「申請/承認ワークフロー」について、管理者ユーザーが構成できる主な機能を紹介しました。
今回は、標準ユーザー(=管理者権限を持たないユーザー)が SPP でどのように「申請/承認」を行うかについて、SPP の画面イメージとともに紹介します。
「申請/承認ワークフロー」 シナリオ
今回は、以下の図で示すシンプルな「申請/承認/レビューのワークフロー」シナリオをもとに、標準ユーザーの操作手順を説明します。
SPP では、時間制限、自動承認/手動承認、レビューの要/不要など、ワークフローを細かく制御することができます(制御可能な項目については、前回のブログ記事 をご参照ください)。
シンプルな「申請/承認/レビューのワークフロー」イメージ:
- 「申請者」が SPP Web GUI にログインして、特権パスワードの利用申請を行います。
- 「SPP」が 適切な(管理者が事前定義済みの)「承認者」に承認を依頼します。
- 「承認者」が SPP Web GUI にログインして、申請を承認します。
- 「SPP」が「申請者」に対して利用可能を通知します。
- 「申請者」が SPP Web GUI にログインして、特権パスワードを表示またはコピー(= チェックアウト)します。
- 「SPP」が「申請者」にパスワードを開示(=リリース)します。
- (管理対象端末での特権アクセス作業が終了後)「申請者」が SPP Web GUI にログインして、利用の終了を宣言(= チェックイン)します。
- 「SPP」が管理対象端末の特権パスワードを自動変更します。
- 「SPP」が「レビュー担当者」にレビューを依頼します。
- 「レビュー担当者」が SPP Web GUI にログインして、レビューします。
(レビューが完了すると、ワークフローが終了します。)
SPP の「申請/承認ワークフロー」ユーザー操作
ここからは、それぞれの標準ユーザー(申請者、承認者、レビュー担当者)が SPP Web GUI 上で行う操作を画面イメージとともに紹介します。
申請者による利用申請
申請者が SPP Web GUI にログインし、ホーム画面の[新しいリクエスト]をクリックします。
利用申請を行いたいアカウントを選択し、[次へ]をクリックします。
利用開始希望日時、理由、コメントなどを入力し、[リクエストの送信]をクリックします。
リクエスト送信が完了すると、ホーム画面に戻ります。
※ 送信が完了したリクエストは、(このワークフローシナリオの場合は)キューに移動します。
※(このワークフローシナリオの場合は)承認者が申請を承認するまで、申請者はパスワードを取得することはできません。
(補足)
「お気に入り機能」を使用すれば、日常の管理業務などで頻繁に使用する特権パスワードの利用申請を即時に行うことができます。 登録済みの「お気に入り」をクリックすると、直接「リクエストの送信」画面が開きます。
承認者による申請承認
承認者が SPP Web GUI にログインします。
自分が承認を保留している申請の件数が「承認」エリアに表示されます。
[保留中]をクリックします。
申請内容を確認し、申請を[承認]します。
※ ここでは[承認]しますが、[拒否]することもできます。
承認が完了すると、保留中の承認一覧から申請が消えます。
申請者によるパスワードの取得(表示/コピー)
申請者が、再度 SPP Web GUI にログインします。
[私のリクエスト]をクリックします。
(利用が許可された日時になると)パスワードをコピーまたは表示することができます。
(補足)
SPP と SPS を連携利用している場合、ユーザーにパスワードを開示することなく、対象端末へアクセスさせることができます。
申請者による特権アクセス作業
申請者は SPP Web GUI から取得したパスワードを使って対象端末にログインし、作業します。
作業が終了したら、対象端末からログアウトします。
申請者による特権パスワードの利用終了宣言(= チェックイン)
申請者は SPP Web GUI にログインし、リクエストのチェックインを行います。
チェックインが完了すると、利用可能なリクエストがなくなります。
※ チェックインを行うと、SPP が対象アカウントのパスワードを自動的に変更します。
レビュー担当者によるレビュー
レビュー担当者が SPP Web GUIにログインします。
自分がレビューを保留している申請の件数が「レビュー」エリアに表示されます。
[保留中]をクリックします。
保留中のレビューが表示されます。
一覧からレビューする申請を選択し、画面右側の[ワークフローの表示]リンクをクリックすると、ワークフローの内容が表示されます。
ワークフローの確認が完了したら[レビュー済みとしてマーク]をクリックします。
レビューが完了すると、一覧から申請が消えます。
これでワークフローが完了しました。
さいごに
上でご確認いただいたとおり、SPP の「申請/承認ワークフロー」は、わかりやすい Web GUI上での操作です。
SPP は、現在ログインしているユーザーに関係のある情報のみを表示するため、ユーザーは操作に迷うことがありません。特別なトレーニングなしで、すぐに SPP のワークフローを理解し、使用を開始することができます。
ぜひ 評価版でお試しください。
SPP 製品紹介ページ
SPP には、この記事で紹介した以外にも機能があります。
その他の特長や機能については、 SPP の製品紹介ページをご参照ください。
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