【Safeguard for Privileged Passwords(SPP)】 特権アカウントのパスワードを管理する(2)- 申請/承認ワークフロー(標準ユーザー操作編)

前回の記事では、SPP の「申請/承認ワークフロー」について、管理者ユーザーが構成できる主な機能を紹介しました。

今回は、標準ユーザー(=管理者権限を持たないユーザー)が SPP でどのように「申請/承認」を行うかについて、SPP の画面イメージとともに紹介します。

「申請/承認ワークフロー」 シナリオ

今回は、以下の図で示すシンプルな「申請/承認/レビューのワークフロー」シナリオをもとに、標準ユーザーの操作手順を説明します。

SPP では、時間制限、自動承認/手動承認、レビューの要/不要など、ワークフローを細かく制御することができます(制御可能な項目については、前回のブログ記事 をご参照ください)。

シンプルな「申請/承認/レビューのワークフロー」イメージ:

  1. 「申請者」が SPP Web GUI にログインして、特権パスワードの利用申請を行います。
  2. 「SPP」が 適切な(管理者が事前定義済みの)「承認者」に承認を依頼します。
  3. 「承認者」が SPP Web GUI にログインして、申請を承認します。
  4. 「SPP」が「申請者」に対して利用可能を通知します。
  5. 「申請者」が SPP Web GUI にログインして、特権パスワードを表示またはコピー(= チェックアウト)します。
  6. 「SPP」が「申請者」にパスワードを開示(=リリース)します。
  7. (管理対象端末での特権アクセス作業が終了後)「申請者」が SPP Web GUI にログインして、利用の終了を宣言(= チェックイン)します。
  8. 「SPP」が管理対象端末の特権パスワードを自動変更します。
  9. 「SPP」が「レビュー担当者」にレビューを依頼します。
  10. 「レビュー担当者」が SPP Web GUI にログインして、レビューします。
    (レビューが完了すると、ワークフローが終了します。)

SPP の「申請/承認ワークフロー」ユーザー操作

ここからは、それぞれの標準ユーザー(申請者、承認者、レビュー担当者)が SPP Web GUI 上で行う操作を画面イメージとともに紹介します。

申請者による利用申請

申請者が SPP Web GUI にログインし、ホーム画面の[新しいリクエスト]をクリックします。

利用申請を行いたいアカウントを選択し、[次へ]をクリックします。

利用開始希望日時、理由、コメントなどを入力し、[リクエストの送信]をクリックします。

リクエスト送信が完了すると、ホーム画面に戻ります。
※ 送信が完了したリクエストは、(このワークフローシナリオの場合は)キューに移動します。

※(このワークフローシナリオの場合は)承認者が申請を承認するまで、申請者はパスワードを取得することはできません。

(補足)
「お気に入り機能」を使用すれば、日常の管理業務などで頻繁に使用する特権パスワードの利用申請を即時に行うことができます。 登録済みの「お気に入り」をクリックすると、直接「リクエストの送信」画面が開きます。

承認者による申請承認

承認者が SPP Web GUI にログインします。
自分が承認を保留している申請の件数が「承認」エリアに表示されます。
[保留中]をクリックします。

申請内容を確認し、申請を[承認]します。
※ ここでは[承認]しますが、[拒否]することもできます。

承認が完了すると、保留中の承認一覧から申請が消えます。

申請者によるパスワードの取得(表示/コピー)

申請者が、再度 SPP Web GUI にログインします。
[私のリクエスト]をクリックします。

(利用が許可された日時になると)パスワードをコピーまたは表示することができます。

(補足)
SPP と SPS を連携利用している場合、ユーザーにパスワードを開示することなく、対象端末へアクセスさせることができます。

申請者による特権アクセス作業

申請者は SPP Web GUI から取得したパスワードを使って対象端末にログインし、作業します。

作業が終了したら、対象端末からログアウトします。

申請者による特権パスワードの利用終了宣言(= チェックイン)

申請者は SPP Web GUI にログインし、リクエストのチェックインを行います。

チェックインが完了すると、利用可能なリクエストがなくなります。

※ チェックインを行うと、SPP が対象アカウントのパスワードを自動的に変更します。

レビュー担当者によるレビュー

レビュー担当者が SPP Web GUIにログインします。
自分がレビューを保留している申請の件数が「レビュー」エリアに表示されます。
[保留中]をクリックします。

保留中のレビューが表示されます。
一覧からレビューする申請を選択し、画面右側の[ワークフローの表示]リンクをクリックすると、ワークフローの内容が表示されます。

ワークフローの確認が完了したら[レビュー済みとしてマーク]をクリックします。

レビューが完了すると、一覧から申請が消えます。

これでワークフローが完了しました。

さいごに

上でご確認いただいたとおり、SPP の「申請/承認ワークフロー」は、わかりやすい Web GUI上での操作です。

SPP は、現在ログインしているユーザーに関係のある情報のみを表示するため、ユーザーは操作に迷うことがありません。特別なトレーニングなしで、すぐに SPP のワークフローを理解し、使用を開始することができます。

ぜひ 評価版でお試しください。

SPP 製品紹介ページ

SPP には、この記事で紹介した以外にも機能があります。
その他の特長や機能については、 SPP の製品紹介ページをご参照ください。

SPP 評価版

SPP の評価版は、仮想アプライアンス(OVAまたはVHDXファイル)で提供いたします。
SPP の評価版では、すべての機能を 90日間無料でご利用いただけます。
評価版の利用をご希望いただく場合は、下記お問い合わせフォームから評価ライセンスをお申し込みください。

お問い合わせ

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