本記事では、tracerouteのコマンドを使ったルールを設定して、Checkmkで監視端末ごとのルーティング情報や正しいルートで接続できているかどうかを簡単に監視する方法をご紹介します。
文:ジュピターテクノロジー とぐち
ルール設定手順
セットアップ>”サービス”>HTTP、TCP、Eメール…を選択
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サービス[現在のルーティングを確認する]を選択
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[ルールを追加]ボタンクリック
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図4のルールの詳細設定画面へ遷移します。今回はtracerouteでの経路確認のみ行いたいため、ルール内容はデフォルトのままとします。
本ルールを設定・適用すると、端末ごとに「Routing」というサービスが1つ作成されます。全ての端末で確認する場合は条件欄を変更する必要はありませんが、特定のフォルダ、特定の機種のみ確認したいといった場合には条件欄を必ず変更してください。
本記事では特定の端末「WindowsPC」にのみ設定するため、図4赤枠のように、明示的なホスト項目で端末名を指定しました。全て入力が完了したら、画面左上の[保存する]ボタンをクリックしてください。
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図5赤枠[1 change]をクリックし、変更を適用してください。
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設定が完了したら、指定したホストの監視画面を見てみましょう。モニター>”概要”>すべてのホストから、監視中のホスト一覧で指定したホストをクリックすると監視サービスの一覧を確認することができます。「Routing」というサービスが作成されていれば、完了です。
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サービス「Routing」をクリックすると、サービスの詳細画面へ遷移します。詳細画面には、図7赤枠のように、どのルートを通ってネットワークに接続されているか、tracerouteを実行した結果が表示されます。
ルールをデフォルト設定のまま作成した場合、ルートの取得機能を実行するためだけのサービスが完成するため、サービスの状態は常にOKのままとなります。(マスクをかけているところにIPアドレスが表示されます)
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接続ルートが間違っている・到達できていないということを検知し、WARNING/CRITICALと表示したい場合は、先ほど作成したルール[現在のルーティングを確認する]の確認内容を変更していきます。
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図8赤枠箇所、[使用する必要がある、または使用してはならないルーター]の[条件を追加]ボタンを押下し、条件を入力してください。図8赤枠のように、[どうやって]の箇所で選択する条件にあわせ、通常経路に使用する、または使用してほしくないルーターのIPアドレスを入力してください。
本記事では、指定したルーターが使用されている場合にWARNINGと検知するように設定しました。
入力が完了したら、[保存する]ボタンをクリックし、変更を適用してください。
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Routingのサービスを見に行くと、WARNING表示に変わっていることがわかります。さらにサービスをクリックして図10 サービス詳細画面へ遷移すると、ルーティング情報の詳細、また先ほどルールで指定したIPアドレス情報を確認することができます。
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いかがでしたでしょうか。先ほど設定したルールが適用され、ルーティング情報を監視してサービス状態を変更させることができました。もちろん、このサービス状態の変化をトリガーとしてメールを送信する、など通知と組み合わせて使用することも可能です。
貴社システムの監視内容に合わせて、Checkmkのルーティング監視をぜひご活用ください。
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