はじめに
警察庁が公開した「2023年のサイバー空間をめぐる脅威情報」によると、ネットバンキングの不正送金における被害総額は87.3億円(前年比で474.6%増加)にのぼりました。
また、令和5年におけるインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生件数は5,578件(前年比で391.0%増加)であり、それぞれ過去最多となっています。
ネットバンキング不正送金に、フィッシングが横行
これらの手口には、フィッシングが使用されています。フィッシングとは、企業等のウェブサイトに見せかけて作成した偽のウェブサイト(フィッシングサイト)を受信者が閲覧するよう誘導し、当該フィッシングサイトでアカウント情報やクレジットカード番号等を不正に入手する手口です。これらのフィッシングは、攻撃者が作成した偽サイトへ誘導し、個人情報やクレジットカード情報を入力させるところから始まります。
令和5年におけるフィッシング報告件数は、フィッシング対策協議会によれば、119万6,390件(前年比で22万7,558件増加)であり、過去最多となりました。
さらに、インターネットバンキングに係る不正送金事犯において用いられたフィッシングの手口の内訳を見ると、電子メールによる誘導が53%、SMSによる誘導が21%でした。
参考・引用URL 警察庁 令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について
不正送金に有効な2つの対策
不正送金対策には、以下の二つの対策が有効です。
詳しくは、以下、リンク先のブログをご覧ください。
・SPF、DKIM、DMARC対応のEメールセキュリティを使って、フィッシング目的のメールをフィルタする
【不正送金対策】必要性が叫ばれるDMARCとは?仕組みと設定方法について解説 >>
・インターネット使用するDNSを使った通信を保護し、サイバー攻撃者が作成したWebサイト(ドメイン)やサーバーに接続しないようにする
ネットバンキング不正送金被害を絶つ!Webフィルタより重要なDNSセキュリティの必要性とは >>
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
以上で、今回のブログを終わらせて頂きます。少しでも皆様のご参考になりましたら幸いです。
参考・引用URL 警察庁 令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について