はじめに
企業ネットワークでは、スイッチやルーターを必ずしも同じメーカーで統一しているとは限りません。機器の更新時期や拠点ごとの構成によって、複数ベンダーのネットワーク機器を運用しているケースもあります。
Unimusは、さまざまなベンダーのネットワーク機器を対象に、コンフィグのバックアップや変更差分の確認、設定コマンドの投入(Config Push)などを一つの管理画面から行えるネットワーク構成管理ツールです。公式のサポート一覧にはアライドテレシスも掲載されています。
今回はアライドテレシス株式会社様のご協力のもと、AlliedWare Plusを搭載する以下の2機種を使用して、Unimusによるコンフィグ管理を実機検証しました。
- AT-x240-10GTXm:スイッチ
- AT-ARX200S-GT:VPNアクセスルーター
まず2機種で、UnimusからのDiscoveryとConfig Backupを確認しました。
さらにAT-x240-10GTXmを例に、Config Pushによる設定変更と、その後のConfig Backup、Config Diffによる変更内容の確認まで行っています。
本記事では、Unimusへ登録するための準備から、実際にコンフィグを取得・変更するまでの流れを紹介します。

今回使用したアライドテレシス機器
今回の検証では、AlliedWare Plusを搭載する以下の2機種を使用しました。
| 項目 | AT-x240-10GTXm | AT-ARX200S-GT |
|---|---|---|
| 製品カテゴリ | スイッチ | VPNアクセスルーター |
| Software version | 5.5.3-1.3 | 5.5.5-0.1 |
| Unimusとの接続方式 | SSH | SSH |
機器のモデル名やSoftware versionなどの情報は、それぞれの機器で show system を実行して確認しました。
今回は2機種を同じUnimus Serverへ登録し、SSH経由で接続しています。
次章では、Unimusへ登録する前に行った管理IPアドレスやSSHなど、機器側の準備について紹介します。
Unimusへ登録する前の準備
Unimusからネットワーク機器を管理するには、Unimus Serverから対象機器へ通信でき、SSHでCLIへログインできる状態にしておく必要があります。
今回の2機種についても、あらかじめ管理IPアドレスと通信経路を設定し、SSHで接続できることを確認してからUnimusへ登録しました。
ここでは、AT-x240-10GTXmを例に、今回行った準備を紹介します。
SSH接続を有効化する
今回使用したAT-x240-10GTXmでは、running-config に以下の設定があり、SSHサーバーが無効になっていました。
no service ssh
そこで、以下のコマンドでSSHサーバーを有効化しました。
service ssh
さらに、今回Unimusからの接続に使用する manager ユーザーにSSHログインを許可します。
ssh server allow-users manager
設定後、同一セグメントのWindows PCから manager ユーザーでSSHログインできることを確認しました。
Unimusへ登録する前にPCなどからSSH接続を確認しておくことで、接続できない場合にも、機器側のSSH設定とUnimus側の設定を切り分けやすくなります。
別セグメントから通信できるようにする
今回のUnimus ServerはAT-x240-10GTXmとは別セグメントに配置しているため、機器からUnimus Server側へ通信を返せるよう、デフォルトルートも設定しました。
ip route 0.0.0.0/0 192.168.64.1
最後に、設定内容を再起動後も保持できるようstartup-configへ保存しています。
copy running-config startup-config
これで、UnimusからAT-x240-10GTXmへSSH接続するための準備は完了です。
Unimusに接続情報とデバイスを登録
機器側のSSH設定が完了したら、Unimus側に接続に使用する認証情報とデバイス情報を登録します。
まず、Unimusの Credentials から、AT-x240-10GTXmおよびAT-ARX200S-GTへのSSH接続に使用するユーザー名とパスワードを登録しました。
今回の検証では、事前に機器へ設定した manager ユーザーを使用しています。
続いて Devices から、それぞれの管理IPアドレスを指定してデバイスを登録し、先ほど作成したCredentialを接続情報として使用します。

登録後、UnimusからDiscoveryを実行して、機器を正しく認識できるか確認します。
2機種をUnimusへ登録してDiscovery
AT-x240-10GTXmとAT-ARX200S-GTをUnimus Serverへ登録しました。
Discoveryを実行したところ、今回の検証環境では2機種とも正常に完了し、UnimusのDevices画面上で管理対象として認識されました。

今回のように、スイッチとVPNアクセスルーターという異なる種類のアライドテレシス機器も、Unimusでは同じDevices画面上で管理できます。
また、Unimusはアライドテレシスだけでなく複数ベンダーのネットワーク機器に対応しているため、既存のマルチベンダー環境でも、対応機器を同じ管理画面へ集約していく構成を検討できます。
次に、Discoveryが完了した2機種から実際にコンフィグを取得できるか、Config Backupを確認します。
2機種でConfig Backupを確認
Discovery完了後、AT-x240-10GTXmとAT-ARX200S-GTでConfig Backupを実行しました。
今回の検証環境では、2機種ともバックアップが正常に完了し、Unimus上にバックアップが保存されていることを確認しました。

今回の2機種では、個別にCLIへログインしてコンフィグを保存するのではなく、Unimusからバックアップを取得できることを確認しました。
Unimus上にバックアップを蓄積しておくことで、その後に設定変更があった場合も、過去のコンフィグと比較して変更内容を確認できます。
次に、AT-x240-10GTXmを対象にConfig Pushで実際に設定を変更し、その内容をUnimus上で確認します。
AT-x240-10GTXmを例にConfig Pushを確認
ここからは、AT-x240-10GTXmを例にConfig Pushによる設定変更を確認します。
今回は通信への影響を避けるため、管理IPアドレスやルーティングには触れず、未使用ポート port1.0.10 のDescriptionを変更しました。
Unimusから実行したコマンドは以下です。
configure terminal
interface port1.0.10
description UNIMUS_CONFIG_PUSH_TEST
end

Config Pushを実行したところ正常に完了し、description UNIMUS_CONFIG_PUSH_TEST がrunning-configへ追加されました。
なお、今回は以下の保存コマンドをConfig Pushには含めていません。
copy running-config startup-config
Config Pushによる変更内容を確認したあと、必要に応じてstartup-configへ保存する流れとしました。
次章では、Config Push後に再度Config Backupを取得し、変更内容をConfig Diffで確認します。
Config Push後の差分を確認
Config Push後、AT-x240-10GTXmで再度Config Backupを実行しました。
変更前後のコンフィグを比較すると、Config Pushで追加した以下の設定をConfig Diffで確認できました。
description UNIMUS_CONFIG_PUSH_TEST

今回の検証では、
Config Backup → Config Push → Config Backup → Config Diff
という一連の流れをAT-x240-10GTXmで確認できました。
設定変更後に再度バックアップを取得することで、どの設定が変わったのかをUnimus上で確認できます。
まとめ
今回の実機検証では、AlliedWare Plusを搭載するアライドテレシス機器をUnimusの管理対象として利用できることを確認しました。
アライドテレシス製品を利用している環境でも、Unimusを組み合わせることで、コンフィグのバックアップや変更管理を一元化する選択肢が広がります。マルチベンダー環境のコンフィグ管理を検討する際の参考になればと思います。
Unimusのインストールから初期設定、デバイス登録、バックアップ取得までの詳しい操作手順を確認したい場合は、Unimus評価ガイドもあわせてご活用ください。
Unimusの詳細や評価版については、製品紹介ページやダウンロードページもあわせてご確認ください。


