はじめに
Checkmkでは、トラフィック、CPUやメモリ使用率など、監視データをグラフで確認できます。これらの監視データは、画面上で確認するだけでなく、期間を指定してエクスポートすることも可能です。
本記事では、Checkmkのグラフから必要な期間を指定し、監視データをJSONファイルとしてエクスポートする方法をご紹介します。
データ粒度について
監視データは、期間に応じてデータの粒度が異なる形で保存されています。Checkmkでは監視データを長期間保存するために、古いデータから一定期間で集約して保存する仕組みとなっています。
監視間隔1分の場合、デフォルトでは以下のようにデータの解像度が段階的に変化します。(目安)
- 約2日まで:1分間隔(=監視間隔そのまま)
- ~約10日まで:5分間隔
- ~約90日まで:30分間隔
- ~約4年まで:6時間間隔
また、単純に「10日後に1~5分間5個のデータを1個にする」というだけではなく、最小値・最大値・平均値にそれぞれ保持する仕組みになっています。
このように、長期間のデータをエクスポートする場合は、1分間隔ではなく集約されたデータが取得されるということご理解ください。なお、こちらの期間や解像度は、Checkmkの設定により変更をおこなうことも可能です。
エクスポート手順解説
では、グラフのエクスポート機能を使用して30日間(約1ヶ月)の監視データをエクスポートしてみましょう。10日~90日前のデータは30分間隔で保管されているため、30日間のデータの粒度は30分単位で書きだされます。
グラフの時間範囲を指定する
まずはデータをエクスポートしたい監視サービスのグラフを表示し、画面上部の「Set graph time(グラフ時間を指定)」ボタンをクリックします。(図1)

「Graph time range」のプルダウンをクリックし、範囲を指定します。(図2)デフォルトでは画面上に表示されているボタンの表示範囲(4時間、25時間…)、今日、昨日、先週、今月…などの選択肢が用意されています。一番下まで確認すると、「日付と時刻の範囲」がありますので、時刻まで選択したい場合はこちらを選択します。

From: To: に出力したい日時を設定してください。(図3)今回は、30日分として2026年8月1日09時00分~2026年8月30日18時00分までのデータを出力してみます。入力したら、緑の「サブミット」ボタンを押下します。

グラフが更新され、指定した期間のグラフに変わります。図4の上の赤枠を確認すると、指定期間と表示間隔(30m)が表示されています。また、下の赤枠を確認すると「最大」の黒字が濃くなっています。これは最大値のグラフが表示されているためです。もし最小値・平均値のグラフを表示したい場合は、クリックしてグラフを切り替えることができます。

※グラフが途切れている期間があるのは、夏季休暇期間でサーバー停止をしており監視をしていなかったためです。
期間を指定する際の注意点として、90日間や90日前の日付を取得したい場合は、指定する日付だけでなく時間の指定にもご注意ください。例えば8月31日12:00にデータを書きだす場合、90日前の朝9:00のデータは90日以上経過しているため、30分間隔では取得できません。
その場合、図4の表示間隔30分「(30m)」がその上の間隔である6時間「(6h)」で表示されます。90日前のデータを確実に30分間隔で取得したい場合は、書きだす時刻を調整するなど対象期間に余裕を持たせて指定してください。
※2.5.0系バージョンより低いバージョンを使用している場合は、画面上部ボタンの上の「表示」メニューから「表示オプションを変更する」をクリックで「Graph time range」の変更画面を表示することができます。
監視データをエクスポートする
グラフ左下にある三本線のアクションメニューから「JSONとしてエクスポート」をクリックします。(図5)

エクスポートは数秒で完了しますので、操作は以上で完了です。
エクスポート後は、また図1の「Set graph time」ボタンをクリックし、「リセット」ボタンを押しておきましょう。リアルタイムのグラフに戻ります。
エクスポートデータについて
エクスポートしたデータには、取得期間やデータ間隔を示す情報が含まれています。(図6)

冒頭にある”start_time”と”end_time”は、データを取得する開始時間と終了時間をUNIX timestampで表したものです。画面で指定した日時が、内部的に変換されています。
“step”はデータの間隔を秒単位で表しています。「1800秒÷60秒=30分」となるため、30分間隔のデータを取得できていることがわかります。
このように、エクスポートしたデータを確認する際は、この3点の値を見ることで、指定期間・想定の間隔で正しく出力できたかどうか確認することができます。
付録:期間指定ボタンをデフォルトで表示する
よく指定する期間を予めグラフの横に表示しておくことができます。
通常はこの5種類です。(図7)このそれぞれの期間を変更したり、新しいボタンを追加することができます。今回は、下から2番目を「30日間」に変更します。

セットアップ>”一般”>グローバル設定 を表示し、図8赤枠「ユーザーインターフェース」のカテゴリから「カスタムグラフの時間範囲」という項目をクリックします。

図9赤枠を、「タイトル:過去30日間」「期間:30日」と変更します。(図9)

既存のボタンを変更せず、新しいボタンを作成したい場合は「新しい要素を追加する」ボタンから追加してください。不要なものは✕ボタンで削除、また青い十字マークを上下にドラッグすることで並び順を変更することもできます。編集が終わったら、画面左上の「保存する」ボタンで完了です。

グラフを表示し、ボタンが正しく変更されたことが確認できました。(図10)この変更は、すべてのサービス画面のグラフに共通して反映されます。
まとめ
今回は、Checkmkのグラフから期間を指定して監視データをエクスポートする方法をご紹介しました。エクスポートしたデータは、他のソフト等で加工・分析することで、以下のような用途にも活用できます。
- 監視データを利用したレポートの作成
- CPUやメモリ使用率、トラフィックなどの傾向分析
- 障害発生前後の監視データの確認 など
Checkmkの監視データを画面上で確認するだけでなく、必要なデータを取り出し、様々な分析にも活用してみてはいかがでしょうか。


