【Checkmk KB】上限をアラートでお知らせ!ライセンス管理のおすすめ設定

現在のご利用状況の確認方法から、アラート設定方法、定期的な通知設定などご契約中のライセンス管理/制限に関する便利なおすすめ機能についてご紹介します。

文:ジュピターテクノロジー とぐち

はじめに

Checkmkの契約ライセンス数は、登録できるサービス(=監視項目)の上限数です。また、Checkmkは契約ライセンスの上限を超えてサービス登録を行った場合に登録不可となるような機能制限は特にありません。自動検出などで1ホストあたり30近いサービスを監視できる機器もあるため、ホスト・サービスの一括登録などを行っているうちに、契約サービス数を超えてしまい、気付かず監視し続けてしまった!ということが発生する可能性も大いにあると思います。

ということで、今回はまずご利用を始める際の必須設定でもある監視中サービス数の確認方法をお伝えします。そしてさらに、ライセンス監視に使える便利なルール設定もご紹介しますのでぜひ最後までご一読ください。

ご利用開始時の必須設定

ご利用アカウント登録と現サービス数確認

まずはCheckmkのご利用開始時に実施必須のライセンス設定を確認しましょう。

画面から、セットアップ>”メンテナンス”>ライセンスの使用法 を選択し、図1左上の「サブスクリプション設定の編集」ボタンをクリックします。

図1

ご契約のサブスクリプション詳細を入力していきます。

図2

サブスクリプションの詳細にはご契約日とご契約ライセンス数を、またカスタマーポータルの資格情報には、ご契約時にお伝えしたCheckmkダウンロード時に使用するログインIDとパスワードを入力してください。すべて入力したら、図2左上の[保存する]ボタンをクリックします。

これで基本設定は完了です。設定後は現在監視中のサービス数がグラフにより可視化されます。

図3画面のグラフ下「最後のサンプル」欄記載のとおり、Checkmkは監視サービス数を定期的に記録し、その記録に基づきグラフとしてサービス数を可視化しています。グラフは最上部赤いラインが上限のサービス数となりますので、そちらを目安としてご利用ライセンスをご確認ください。

図3

ライセンス上限アラートの設定方法

OMD site performanceを追加

CheckmkをインストールしているLinuxサーバーを「エージェントあり」で監視対象に追加します。Linuxホストの追加方法と、Linuxエージェントのインストール方法はユーザーガイドまたは以下のブログリンクをご参照ください。

Linuxエージェントがインストールされた状態でサービスの取得を行うと、「OMD サイト名 xxxxxx」という名称のCheckmkの状態を監視しているサービスがいくつか候補に出てきます。そのうちの、「OMD サイト名 performance」を監視対象に追加してください。

図4

監視対象に追加後、ホストの監視画面から図4の「OMD サイト名 performance」をクリックして詳細画面を表示します。今回確認したかった情報は図5の赤枠の監視中のサービス数ですが、このサービスではその他にもサイトの状態を詳細に監視しています。

図5

次は、監視中サービスが閾値を超えてしまった場合にアラートを発生させるためのルール設定方法です。

閾値を追加しアラート設定

セットアップメニューの検索バーに「checkmk サイト」(※日本語の場合)と入力し、サービス監視ルールの「Checkmkサイトのパフォーマンスと設定」を選択、ルールを追加していきます。

図6赤枠、「レベルサービス」にチェックを入れ、契約サービス数における警告値(WARN:黄色)、クリティカル値(CRIT:赤)を設定します。設定後は、条件欄で明示的なホストとしてCheckmkサーバーを選択するのを忘れないようにしてください。

図6

図6の画面では、ご覧いただいているとおりサービス数以外でも様々な閾値を設定することが可能です。今回はサービス上限の監視なので、サービスのみ設定してください。

あとはこのルールを保存し、アクティベート作業を行うと設定は完了です。

閾値を超過しない限り、ルール設定前後で「OMD サイト名 performance」の表示上の見え方に変化はありません。動作確認を行いたい場合は、閾値を現在の監視サービス数付近に設定してテストを実施してください。

以下図7は警告表示となった場合の動作確認例です。さらに通知設定をしていれば、サービスの状態がOK→WARNに変わったことをトリガーとして通知が発生されます。

図7

通知設定はユーザーガイドをご確認ください。

定期レポート通知

アラートのみでも十分管理はできますが、定期レポート通知機能を利用することで、指定間隔で定期的にレポートをメールで送信することができます。

「OMD サイト名 performance」のサービスをクリックし、詳細画面へ移動します。(図8)

図8

画面をスクロールして「Number of Monitored Hosts and Services」のグラフを探し、グラフの左下のメニューボタンをクリック、さらに「PDFエクスポート用のテンプレート」を選択します。(図9)

図9

レポート内容のテンプレートページに遷移するので、「プロパティを編集する」ボタンをクリックします。(図10)

図10

図11のレポートの編集ページに遷移したら、必要な情報を入力してください。

図11
  • 一意のID(必須):デフォルト入力あり。任意の半角英数字に変更可能
  • タイトル(必須):レポートのタイトル。任意の半角英数字に変更してください(図11赤枠)
  •        ※ Checkmkレポートは2023.4月時点日本語タイトル未対応
  • その他項目は、必要であれば変更

入力が完了したら「保存してリストに移動」ボタンをクリックします。

画面遷移したら、図12赤枠のタイムスケジュールアイコンをクリックします。この時レポートの仕上がりを先に確認したい場合は、図12赤枠左の紫色の生成ボタンをクリックすると確認することができます。

図12

図13の画面ではスケジューリングを行います。定期スケジュール、メール内容の詳細を設定してください。

図13
  • スケジュールタイトル(必須):任意で変更(日本語使用可)
  • バックグラウンドジョブでレポートを生成:有効(非同期実行)
  • ピリオド:期間選択
  • レポートを作成する時刻:時刻入力(24H)
  • レポートを作成する時間範囲:出力範囲指定。
  • オーナー:任意のユーザーを選択
  • アクション:メールで送信、その他メール関連項目を入力

アクションに「ローカル保存」を選択した場合、/omd/sites/[サイト名]/var/check_mk/reports/archive に指定したファイル名でPDFが保存されます。

以上でスケジュールが完了します。設定した日・時刻になるとスケジュール通りレポート出力が実行され、実行されると図14赤枠の報告欄にステータスが表示されます。

図14

この画面は、画面左メニューのカスタマイズ>”レポート”>レポート で図12の画面が表示されるので、図12の赤枠のレポートのスケジュールアイコンをクリックすることでも表示できます。

メールの出力例

図15

おわりに

いかがでしたでしょうか。画面から毎日サービス監視数を確認せずとも、アラートで通知したり、定期レポート通知でチェックできるおすすめ設定をご紹介しました。

この定期レポート通知機能は、このライセンス数の確認以外でも様々なレポートに設定することができます。ぜひ本記事を参考に、他のサービスやホスト状態などの定期レポート通知にも応用し活用してみてください。

お問い合わせ

ご興味のある方は、以下のリンクよりいつでも弊社までお問い合わせください。

30日間無償でご利用いただける評価版を以下のダウンロードリンクにご用意しております。簡単に検証が開始できますので、ぜひお気軽にお試しください。

こんな記事も読まれています

最新記事

おすすめ記事

  1. 狙いはIT管理者!?Google広告を悪用するMadMxShellの脅威と対策について

  2. 【Ping死活監視】PRTGで「かんたん」にはじめる!

  3. Windowsイベントログから不正侵入を暴く

製品カテゴリー

JTC IT用語集
TOP