2022年2月9日(水)に、本ブログ記事のシリーズ【ntopng and nProbeによる高速トラフィック分析入門】がもととなったebookを弊社サイトに公開しました。
本サイトで紹介する以上の内容が盛だくさんで、かつ本ブログ執筆当時ではntopngのバージョンが4系でしたが、こちらのebookは5系を対象に執筆しております。
是非、無料のebook「ntopによる高速トラフィック分析入門(ntopngバージョン5.0.2系)」をご入手ください。ダウンロードはこちらからお願いします。
文:ジュピターテクノロジー よしひろ
第2章 インストール
2.1 インストールの準備
ntop製品のプラットフォームは、以下に対応しています。
- Debian/Ubuntu/CentOS(いずれもx64)
- Raspberry Raspbian(ARM)
- Windows(x64)
- MacOS(x64)
- Docker
本書籍では、弊社でサポートしているLinux版(Ubuntu)の利用を前提としています。ntopngとnProbeがインストール済みのISOファイルを公開していますのでご利用ください。
メーカ自身もアナウンスしておりますが、Linux版はWindows版よりも性能面で有利です。
また、Windows版ではサポートしてないオプションも多数ありますので、特別な制約がないかぎりLinux版の利用を推奨します。
こちらのリンクより、必要情報を記入してダウンロードの申し込みをしてください。
登録完了後、ダウンロード用のURLが記載されたメールが送信されます。
メール受信後、リンクを押すとダウンロードリスト画面が表示されます。
ntopngのリンクを押して、ISOファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたntop-demo_v1.isoを任意のディレクトリに保存してください。
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2.2 ライセンス
ntopngには、無料で使えるコミュニティ版、有償版のEnterprise版があります。
nProbeは有償となりますが、評価用途に起動から2万5千フローをエクスポートすることができます(2万5千フローをエクスポートした後、nProbeはそれ以上のフローのエクスポートを停止します)。
本書籍ではntopngはコミュニティ版、Enterpirse版両方の機能と画面を紹介することによって、両版の違いを比較していただければと思います。
nProbeに関しては、無制限ライセンスを使って主な機能をご説明致します。
2.3 ISOのインストール
ISOファイルは、Ubuntu18.04ベースとなります。
物理環境にも利用可能です。
物理/仮想マシンとも基本手順は同じですので、Oracle Virtual Box6.0を使ってインストール方法をご紹介します。
Oracle VirtualBoxを起動します。新規(N)ボタンを押してください。
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仮想マシンの作成画面が表示されますので、以下の設定をしてください。
名前: ntopng
タイプ(T): Linux
バージョン(V): Ubuntu(64bit)
メモリーサイズ(M): 4096MB
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作成ボタンを押してください。
仮想ハードディスクの作成画面が表示されます。
評価目的なのでデフォルトの10.00GBで、作成ボタンを押してください。

図2-2 Oracle VM初期画面に戻り、作成したntopng VMが選択されている状態で、設定ボタンを押してください。
環境に依存しますが、ネットワークアダプタをブリッジアダプター(ホストPCと同ネットワークに所属)に設定変更します。
ネットワークを押し、割り当て(A)をブリッジアダプターに設定しOKボタンを押してください。

図2-2 Oracle VM初期画面に戻りますので、再び設定ボタンを押してください。

コントローラ―IDEのディスクマークを押してください。
右の属性でLive CD/DVDをチェックし、CDマークを押し保存したntop-demo_v1.isoを選択してください。
図2-6の通り、コントローラ―IDEの下に選択したファイル名が表示された状態で、OKボタンを押してください。
図2-2 Oracle VM初期画面に戻りますので、起動ボタンを押してください。
Ubuntu18.04のインストール画面が始まります。
出力される画面全て貼りますが、説明を付加する部分だけ図番を追記しています。
図番、説明がないスライドは全てデフォルト選択です。
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ご利用のキーボード配列に従って、キーボードを設定してください。
筆者のキーボードはUSですので、図2-7ではUSを選択しています。

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ご利用の環境により、ネットワーク設定を調整します。
筆者の環境は、DHCPですのでDHCP設定をしています。

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任意のホスト名、ユーザー名、パスワードを設定してください。

将来のメンテナンスのため、OpenSSHサーバーインストールにチェックを入れてください。



図2-11でインストールは完了していますので、Reboot Nowを選択しEnterキーを押してください。

図2-12の画面が表示されたら、図6の手順と逆。
つまり、VirtualBoxマネージャーの画面に切り替えてntop-demo_v1.isoを仮想ドライブから除去してください。
図2-12の画面に再び戻り、Enterキーを押せばntopng, nProbeがインストールされたUbuntuが起動します。
設定したユーザーIDとパスワードでログインし、以下のコマンドを実行してください。
$sudo systemctl start ntopng
$sudo ip a
ipコマンドで確認したIPアドレス(例:192.168.93.154)とデバイス名(例:enp0s3)をメモし、以下のURLにブラウザでアクセスしてください。
http://192.168.93.154:3000

admin/adminでログインしてください。

任意のadminのパスワードと言語設定変更をしてください。

画面左上のインターフェイス選択プルダウンメニューで、メモしたデバイス名(enp0s3)を選択すれば、選択したNICに流れるトラフィックのリアルタイム監視とアプリケーション分析ができます。
なお、10分のみ有償版と同じく機能制限なしで起動します。
10分後にはコミュニティ版にダウングレードしますので、フル機能の検証は画面右上の人型アイコンメニューから再起動を押してその都度評価をお願いします。

2.4 ntopng,nProbeのアップグレード
インストールが完了したら、以下のコマンドでntopng及びnProbeをアップグレードしてください。
$sudo apt-get update
$sudo apt-get upgrade
次章はこちらをご覧ください。
お問い合わせ・製品情報
本記事で扱っているntop社のnProbe, ntopngという製品について、ご興味のある方は以下のリンクから弊社までお問い合わせください!
