この記事では、株式会社パトライトの音声対応ネットワーク制御信号灯「NHVシリーズ」とntop社のntopngバージョン5.4系が連携し、ntopngでアラートを検知したら、音声出力、パトライト監視表示灯を点灯させる方法について説明します。
文:ジュピターテクノロジー よしひろ
NHVシリーズの設定に関しては、弊社が販売するPRTGの記事「本社データセンターでダウン発生!」音声でエラー内容を伝えるネットワーク監視!「PRTG」とパトライトの「音声対応ネットワーク制御信号灯」連携 をご参照ください。
本記事では、ntopngバージョン5.4系でどのようにパトライトと連携するか?に焦点を当ててご説明します。
パトライトNHVシリーズとの連携方法
今回は上記でご紹介したPRTGのブログ記事で紹介しているHTTPで連携したいと思います。つまり、ntopngがパトライト NHVシリーズに対して、特定のURIにHTTP GETし、パトライトの赤色を光らせ、かつ任意の言葉をしゃべられことをゴールとしたいと思います。
ntopngバージョン5.4系の通知機能
ntopngバージョン5.4系では、アラートが発生した場合、「通知」メニューで、通知先リストと受信者リストを設定することで、通知を設定するように変更されました。早速、設定していきたいと思います。
ntopngの通知設定方法
ntopngにログインし、画面左メニューの「Shortcuts」→「通知」をクリックします。
図2の通知設定画面が表示されます。
図の赤枠が、通知先リストの「設定リンク」、青枠が「受信者リスト」の設定リンクとなります。
通知先リストの設定
図2画面の「+」ボタンをクリックします。
図3の赤枠が選択できる通知方式です。パトライトとの連携は、「Shell Script」を選択してください。また、通知先名は、仮に「Patlite Test」と入力しましょう。
図4の設定となります。「Script Path」にパトライトの特定URIをGETするシェルスクリプトを配置します。画面下の赤枠のように、ntopngサーバーの/usr/share/ntopng/scripts/shell/ディレクトリ配下にスクリプトを配置します。
今回設置するシェルは、パトライトに「あいうえお」としゃべらせ、かつランプを赤色点灯させます。実際のスクリプトは以下です(ファイル名は、patlite.shで保存)。
#!/bin/bash
/usr/bin/wget "http://192.168.63.39/api/control?&speech=%22%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%88%E3%81%8A%22&repeat=255&led=19999"
パラメーターの説明も、PRTGのブログの方に記載があるのでここでは説明を省かさせて頂きます。スクリプトは、実行権限を与えて保存し、保存が終わったら一度ntopngを再起動してください。再起動が完了したら、図4の画面まで、再度遷移してください。
図5のように、「Script PATH」にpatlite.shが選択できるようになります。「追加」ボタンを押して通知先リストの設定を終えてください。
受信者リストの設定
図2の青枠、「受信者リスト」をクリックします。画面右の「+」ボタンをクリックしてください。
受信者名に「Patlite Test Recipient」、通知先の選択に「Patlite Test」を選択し、「追加」ボタンをクリックしてください。以上で、設定は完了です。
以上で、ntopngでアラートを検知した場合、パトライトにて音声による通知と赤色ランプ点灯で問題が発生したことを発見できるようになりました。
ntopng v5.4系とパトライトNHVシリーズ連携動画
連携検証時の動画は、以下をご参照ください。
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