ここでは弊社取扱い製品であるSolarWinds社 統合監視プラットフォームであるOrion におけるクラウドサービス監視について説明します。
Microsoft365などのクラウドサービスを利用していると・・・
反応遅い・・・ 応答がない・・・・
システム管理部門にはユーザから様々なクレームがくることはないでしょうか?
ユーザ端末の問題、社内ネットワーク、インターネット、クラウド・・・
考えられる問題は様々です。
ユーザ端末の問題や社内ネットワークなどの会社の内側の問題であれば端末設定確認、Wifi環境調査や Ping、SNMP、WMI、Syslog、NetFlowなどを使った監視ツールを用いて調査することができます。
しかしながらインターネットからクラウドまでの外側を調査したい場合は前記したツールを使用することは難しくなります。
システム管理部門の皆様は
問題があった時に 内側の問題か?外側の問題か? を切り分けできないか?
外側(インターネット、クラウド)を監視できないか?
お悩みではないでしょうか?
SolarWind社の統合監視プラットフォームであるOrionでは2つのアプローチによるクラウド監視が可能です。
使用するモジュール
クラウド使用状況と可用性の監視 Server & Application Monitor(SAM)
ネットワーク経路の監視 Network Performance Monitor(NPM) のNetPath
クラウドサービス自体に問題があるのであれば「クラウド使用状況と可用性の監視」が、
クラウドまでの経路に問題がある場合は「ネットワーク経路の監視」が参考になります。
下記は Microsoft365 の監視画面例です。(SolarWinds社デモサイトより)
1つの画面で両方を確認できます。
(実環境で下記画面を見るにはOrionプラットフォームにSAMとNPMの2つのモジュールをインストールする必要があります。)
クラウド使用状況と可用性の監視 と ネットワーク経路の監視。
以下、それぞれについて説明します。
クラウド使用状況と可用性の監視 (SAM)
クラウド使用状況と可用性の監視 はOrionモジュール製品であるServer & Application Monitor(SAM)で実施します。
ここでは5つのアプリケーションが監視されています。すべて正常状態( ● )です。
この中の Microsoft Office 365 Exchange Mailboxes の詳細を見てみましょう。
監視している項目は 6つです。
これらの項目に関するデータはPowerShellを使用しREST APIを介してMicrosoft365クラウドにアクセスして取得しています。
例えば MailBoxes Sizes の詳細を見ると下記のようなグラフが現れます。
ここでは時間経過とともにメールボックスの大きさが7.50GBから7.58GBに変化しているのが分かります。
これらのデータが返ってこない、異常値が返ってくる などがあると監視項目が
警告状態(●)、異常状態(●)に移行します。
このようにSAMを使用することにより定期的にMicrosoft365クラウドにアクセスしてクラウド使用状況と可用性を監視することができます。
ネットワーク経路の監視 (NetPath)
ネットワーク経路の監視 はOrionモジュール製品であるNetwork Performance Monitor(NPM) の1つの機能であるNetPathで行います。
SolarWinds社のデモでは4拠点からMicrosoft365への経路を監視しています。
(東データセンター、LosAngelesオフィス、NewYorkオフィス、西データセンター)
4拠点ともにMicrosoft365サーバーからの遅延時間は23ms、パケット損失はない状態で正常な状態と言えます。
New York Office の経路監視状況を見てみましょう。
左端の □ の社内の監視マシンからイントラネット、インターネット、一番右端の
□ の複数の Microsoft365 outlookserver までのネットワーク経路が現れます。
緑色の経路は正常状態です。
経路に問題がある場合、該当する箇所の経路が黄色、赤色に変わり問題箇所が明示されます。
これにより、もし問題があった場合、会社の内側か?外側か? を可視化することができます。
このようにNetPathは社内ネットワークからクラウドのサーバーまでの経路監視を行うことができます。
●SolarWinds社デモサイト、参考URL
今回紹介した内容は下記でご覧頂けます。
トップ画面から下記にお進みください。
マイダッシュボード ー アプリケーション ー Office365
●さいごに
今回はSolarWinds社 統合監視プラットフォームであるOrionにおけるクラウドサービス監視について Microsoft365 を例に説明しました。
Server & Application Monitor(SAM)によるクラウド使用状況と可用性の監視。
Network Performance Monitor(NPM) のNetPathによるネットワーク経路の監視。
アプローチの異なる2つの監視を行うことにより詳細な監視が可能となります。
SAMではMicrosoft365以外の様々なクラウドサービスの監視が可能です。
下記はSAMの参考URLです。
OrionプラットフォームにはNPM、SAM以外にも様々な製品があります。
下記にOrion プラットフォーム製品についての紹介ページがあります。
また下記はOrionプラットフォーム製品ではありませんがデバイスの検出とネットワーク
構成図の作成を自動化する Network Topology Mapper(NTM)の紹介ページです。
ご興味のある方は、以下のリンクから弊社までお問い合わせください!