ネットワーク経路のどこが遅い?悪い?を可視化 NetPathを解説

   ここでは弊社取扱い製品であるネットワーク統合監視アプリケーションSolarWinds Network Performance Monitor(NPM)の1つの機能であるNetPathについて説明します。

ネットワークがなんだか遅い、時々切れる・・・・

 

そのような時、ネットワーク監視ソフトの登場です。

「ネットワーク機器のアラートチェック、Pingの疎通確認、SNMPやNetflowでトラフィック分析、…」、調べる方法はいろいろありますが、NPMのNetPathならネットワーク経路のどこが遅いのか、どこでエラーが起きているのかを簡単に可視化することができます。

NetPathは送信元から送信先までに経由する機器の情報や各区間の遅延時間、パケット損失率を収集して表示するソフトウェアです。

それではNetPathによる イントラネットのサーバー監視 と Office365のサーバー監視 の例をご紹介します。

イントラネットの例

下図はイントラネット経路のNetPath画面です。(SolarWinds社デモサイトより)

※画像をクリックすると拡大します

●画面上部  送信元から送信先までのネットワーク経路を表示


送信元から送信先までのネットワーク経路を表示します。

左端の  がNetPathの送信元、右端の  が送信先になります。

途中の  はルーターを表し、送信元から送信先まで6台のルーターを経由することがわかります。

各区間の遅延時間が <1ms となっているので、良好な状態といえます。

●画面下部  過去の履歴を表示


一定間隔で取得した遅延時間とパケット損失率、それに可用性を棒グラフで表示します。

この画面では過去24時間分を表示し、左端が24時間前、右端が現在となります。

グラフの色は「緑=正常、黄=警告、赤=異常」を表します。

また、右上の「ライブモード」がONとなっているので、現在のネットワーク状況を表示しています。

●警告時の状況確認


上図の赤丸で囲んだ、可用性が警告状態の部分に注目してみましょう。
警告時の棒グラフにフォーカスすると、経路全体の遅延時間とパケット損失率が表示され、画面上部がその時の各区間の状況に変わります。

※画像をクリックすると拡大します

遅延時間とパケット損失率が大きい、6番目~左端の赤いラインにフォーカスすると、その区間の詳細が表示されます。

※画像をクリックすると拡大します

このようにしてNetPathではネットワーク経路の過去の状態を簡単に可視化することができます。

※ここで現れる遅延や損失の情報はNetPath用のパケットによる結果です。
 実際のユーザートラフィックでの結果ではありません。



送信先が外部サイトの場合 (Office365)

SolarWinds社デモサイトでは外部サイト(Office365など)へのNetPathデモがご覧頂けます。

下図は outlook.Office365.com までのNetPathの1例です。(2021/6/6 10時時点)

送信元:New York Office(SolarWinds社) 
送信先:outlook.office365.com

※画像をクリックすると拡大します
Office365のような大規模サイトではサーバーが多数あるため、送信先が複数表示されることがあります。
ここでは右端に4台のサーバー ()が表示されています。
途中多数のルーター 〇 を経由しているのが分かります。
この図ではIPアドレス [10.199.0.1] のルーターがインターネットとの境界となります。
境界ルーターから送信先まで、3つのAS(Autonomous System:自律システム)を経由していることがわかります。
NetPathではインターネット上の経路は経由するルーターのIPアドレス、またはAS番号で表示されます。
ASの情報を表示してみましょう。AS8075の 〇 にフォーカスします。
※画像をクリックすると拡大します
ASの情報が表示され、所有者がマイクロソフトであることがわかります。
さらにASの詳細を見てみましょう。ASの〇をクリックします。
※画像をクリックすると拡大します

AS内の経路が表示され、右端にある4つのサーバーまで複数の経路があることが確認できます。(netPathパケットが通った経路)

Office365のレスポンスが遅いなどの事象があった場合、イントラネットの問題なのか、インターネットの問題なのか、またはネットワーク以外の問題なのかを切り分けることが可能となります。
●SolarWinds社デモサイト
SolarWinds社デモサイト はどなたでもご利用になれます。
今回紹介したNetPathは下記でご覧頂けます。
イントラネット  MY DASHBOARDS ー NETWORK ー NetPath Service - intranet - from New York Office   

Office365            MY DASHBOARDS ー NETWORK ー NetPath Service - Office365 - from New York Office   


●さいごに

今回はネットワーク統合監視アプリケーションSolarWinds社 Network Performance Monitor(NPM)の1つの機能であるNetPathについて説明しました。
NPMはSolarWinds社Orion プラットフォームの1製品です。
NPMにはNetPath以外にたくさんの機能があります。
Orion プラットフォームにはNPM以外にもいくつかの製品があります。
下記にOrion プラットフォーム製品についての紹介ページがあります。
また下記はOrionプラットフォーム製品ではありませんがデバイスの検出とネットワーク構成図の作成を自動化する Network Topology Mapper(NTM)の紹介ページです。

SolarWinds社のNPM(Network Performance Monitor)にご興味のある方は、以下のリンクから弊社までお問い合わせください!

こんな記事も読まれています

最新記事

おすすめ記事

  1. 産業スパイを発見し、防ぐ方法とは

  2. Flexible NetFlowとは?を5分で理解する

  3. WinSyslog 使い方ガイド#2 受信時刻とデバイスタイムスタンプ両方を出力する

製品カテゴリー

JTC IT用語集
TOP