Checkmkの豊富なダッシュボード機能について、2回に分けてご紹介します。
はじめに
ダッシュボードは、Checkmkの監視において重要な役割を担う表示機能です。監視対象全体のステータスを一目で把握できるだけでなく、特定の機器のリソース状況を表示したり、負荷の高い順に並べたりすることも可能です。
本記事では、Checkmkに用意されているデフォルトのダッシュボードの種類と、その表示内容を編集する方法を解説します。運用に合わせて、独自の使いやすいレイアウトのダッシュボードを作成してみましょう。
デフォルトのダッシュボード
まずはCheckmkにデフォルトで用意されているダッシュボードをご紹介します。
メインダッシュボード

ログインしてすぐに表示されるダッシュボードです。図1はまだカスタマイズしていない状態ですが、この画面のツールを並べ替えたり追加したりしてお好きなダッシュボードに作り替えることができます。
問題のダッシュボード
モニター>”問題”>問題のダッシュボード

監視結果で問題(DOWNやCRITICAL状態)と判定されている、ホスト・サービスの情報だけが表示されています。問題数や問題発生時刻など、検知した異常をまとめて確認したい場合に活用できるダッシュボードです。
Linuxホスト専用ダッシュボード
モニター>”概要”>Linuxホスト

Linuxホスト専用のダッシュボードです。図3は2台分しかありませんが、真ん中の棒グラフでは各Linux機器のCPUとMemoryの使用率が、また両サイドにはCPUやメモリなど項目ごとの状態グラフが表示されており、一目で各端末の状態がわかるようになっています。
Windowsホスト専用ダッシュボード
モニター>”概要”>Windowsホスト

Windowsホスト専用のダッシュボードです。Linux専用とレイアウトは異なりますが、ダッシュボード上ではトップ10のCPU,Memory, トラフィックの一覧などが表示されており、こちらも各端末ごとの状態が一目でわかり、監視項目が比較できるるようになっています。
デフォルトの画面はこの4種類以外にもクラウドやコンテナ専用のダッシュボードがあります。詳しくは過去の記事をご参照ください。
次の章ではダッシュボードを複製し、カスタマイズする方法をご紹介します。
ダッシュボードのカスタマイズ方法
新規ダッシュボードの作成
ダッシュボードを編集する場合は、ダッシュボードのメニューから「ダッシュボードを編集する」を選択します。

図6の画面に遷移します。この画面は、画面左のカスタマイズボタンから>視覚化>ダッシュボード と選択しても表示することができます。お好きな方法で図6の画面を表示してください。

図6の画面が表示出来たら、「main(メインダッシュボード)」と書かれている行を探し、左のコピーボタンをクリックします。

図7の画面では一般的なプロパティの項目だけを入力していきます。
- 一意のID: デフォルトmainから変更する。(半角英数字)
- タイトル: ダッシュボード表示時のタイトル
- “モニター”メニューのトピック: 左のモニターメニューのどのトピックに並べるか
- アイコン: ダッシュボードのマーク(紫の地球儀)以外に必要れあれば設定
- 可視性: チェックの有無でメニューに非表示、またユーザー毎に非表示にすることが可能
図7赤枠の内容を変更後、保存してください。
左のモニターメニューをクリックすると、”概要”覧に新しいメインダッシュボードが作成されていることがわかります。(図8)

レイアウトモードと初期表示設定
作成したダッシュボードを開き、図9赤枠のダッシュボードメニューを確認します。

「レイアウトモードに入る」:ダッシュボードに並べる要素の移動、大きさの調整、削除、などの編集を行うことができます。(レイアウトモード=図10)
「プロパティ」:タイトルや公開設定などを編集できます。図7の画面に遷移します。
「開始URLとして設定」:この新しいダッシュボードをログイン時の初期表示画面にしたい場合にクリックします。

図7の画面でレイアウト修正が完了したら、「レイアウトモードを終了します」またはボタンで確定させてください。以上で、カスタマイズの基本操作の説明は完了です。
ダッシュボードは複数作成でき、プロパティの「可視性」を組み合わせることで、ユーザーごとに異なる表示が可能です。例えば、全ユーザーが共有する画面や、特定のユーザーだけが閲覧できる画面を設定できます。
今回は基礎的な複製と修正機能をご紹介しましたが、次回はダッシュボードに追加できるさまざまなツール素材と、その設定方法について詳しく解説します。
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30日間無償でご利用いただける評価版も以下ダウンロードリンクにご用意しております。簡単に検証できますので、ぜひお試しください。