【Checkmk KB】Allied Telesis製スイッチ AT-x240-10GTXmを監視する ~帯域幅の予測監視の活用~

AT-x240-10GTXmは、広く利用されているAllied Telesis製スイッチです。本記事では、CheckmkでAT-x240-10GTXmに対してどのような監視が有効かをご紹介します。

文:ジュピターテクノロジー とぐち

※この記事に掲載されている製品またはサービス名称等は、各社の商標または登録商標です。

はじめに

今回はCheckmkの標準機能であるSNMP監視を行います。

前提として、監視対象であるスイッチの設置、ネットワーク設定は完了していることとします。Checkmkは監視対象と通信可能なものとし、AT-x240-10GTXmのSNMP有効化を行う必要があります。

【バージョン情報】

AT-x240-10GTXm:Allied Telesis router/switch, Software (AlliedWare Plus) Version 5.5.3-1.3, awplus

Checkmk:2.4.0p12

機器側での事前設定

スイッチ側で予めSNMPを有効化する必要があります。使用するSNMPバージョンとコミュニティ名を指定してください。

図1

「コミュニティー」にSNMP資格情報を入力。本資料ではpublicです。またSNMPトラップを確認したい場合は「トラップホスト」のホストアドレスにトラップ送信先を入力してください。

以上で機器側の設定は完了です。

SNMP監視結果確認

登録先として新規フォルダを作成、また既存フォルダを選択してホスト追加を行ってください。ホスト登録の手順詳細は、過去の記事「【Checkmkビギナーズガイド】(2)ネットワーク機器のSNMP監視」をご参照ください。

自動検出されたサービスの監視結果です。

図2

標準(自動取得)項目

①インターフェイス(トラフィック・ポート)監視

図3

インターフェイスサービスの監視内容は以下の通りです。

  • ポート状態、UP/DOWN状態
  • In/Outトラフィック量
  • エラーパケット/破棄パケット
  • 速度

インターフェイスごとにそれぞれ1サービスが作成されます。今回の監視結果では12個のトラフィックサービスが自動検出されました。Uplinkのポートのみ表示することも可能です。

②機器情報

図4

③起動時間

図5

ベンダーMIB項目

Checkmkでは、OIDを指定して監視することができます。標準MIBでは取得できないCPUやファン、温度の値などは、このOID監視の機能を使用して行います。

CPU、メモリ、ファン、温度センサー追加

【設定方法】

Nagiosプラグインのcheck_snmpというコマンドを使用していきます。モジュールはCheckmkに搭載済のため、何かをインストールしたりコンソールから設定する必要はありません。

GUI上から実行したいコマンドを指定することが可能です。以下は設定画面例です。(セットアップ>”サービス”>他のサービス>Nagiosプラグイン統合)

図6

実際に取得できた内容を確認します。

図7

指定したOIDの内容で値を取得、しきい値を設定することができました。グラフも自動的に作成されます。(図8 例:CPUグラフ)

図8

Checkmkの便利な監視機能

全ポート一覧、構成変更履歴の確認

Checkmkのインベントリ機能(セットアップ>”ホスト”>HW/SWインベントリルール)を設定することで下記情報を自動取得することができます。

  • 型番
  • OSバージョン
  • シリアル情報
  • 全ポート一覧
  • 構成変更履歴(更新日のみ)など

OS更新の確認や、棚卸資料として活用することが可能です。

図9
図10

帯域幅の予測監視

Checkmkの予測監視では、過去にその周期で発生した平均値を算出し、その予測した平均値からの上限下限のしきい値を動的に設定する、ということが可能です。

「ネットワークインターフェイスとスイッチポート」というルールを以下のように設定します。

図11

使用帯域幅で「予測レベル(CMCのみ)」を選択し、予測測定データの繰り返しが予想される周期(月、週、日、時間毎)とその期間を指定します。動的レベルで相対・絶対値による差分を上限下限で設定可能で、予測値からのしきい値の幅も決めることができます。

図12

予測監視(Predictive Monitoring)を設定すると、対象メトリクスに対して自動的に予測グラフが生成されます。
グラフ上に表示される赤・黄色の範囲は、設定した周期ごとに過去データをもとに再計算・更新されるため、固定の絶対値しきい値では設定が難しいケースにおいても有効に活用できます。黒が予測値、青が現在の測定値です。

例えば、曜日や時間帯によって負荷が大きく変動する環境では、単純なしきい値監視では過検知や見逃しが発生する場合があります。予測監視を活用することで、通常時の傾向から逸脱した変動を検知できるようになります。

Checkmkではこのように過去データを活用した傾向分析が可能であり、単なる障害検知にとどまらず、障害に事前対応できる予防的な監視を実現します。

詳しい設定ブログはこちら

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はAllied Telesis AT-x240-10GTXmを対象に、Checkmkで実現できる様々な監視方法をご紹介しました。

機器の専用GUIで確認できる情報をCheckmk上で可視化できるだけでなく、ハードウェア情報の自動収集や履歴データを活用した傾向分析まで行うこともできます。

本スイッチ単体の監視にとどまらず、サーバーや他の資産・機器と組み合わせて一元管理できるため、ネットワーク全体を俯瞰した運用が可能になります。ネットワーク環境の可視化・安定運用に、Checkmkをご活用ください。

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