はじめに
監視作業において、異常発生時のメールなどでの「通知」は必須機能です。Checkmkの通知機能には様々なオプションが用意されており、ルール設定画面でチェックをいれていくだけで詳細な設定を簡単に作り込めます。本記事から三回にわたり、アラートにおけるお役立ち情報をご紹介します。
一括通知機能(Notification Bulking)
監視自体は1分間隔で実施してデータを取得していても、通知が1分ごとに来るのは困る、同時刻にメール通知が一気に来るとメールを圧迫してしまう、といった場合には時間や通知の件数でまとめる一括通知機能(Notification Bulking)のオプションを使用します。
通知の全体の設定方法などはユーザーガイドの「14 通知」をご参照ください。通知設定時に使用できる条件オプションの機能のみ、以下に説明します。
時間経過・件数・種類の設定
通知をまとめるには、まず通知ルールの設定画面で「Notification Bulking」にチェックを入れてください。(図1赤枠)
期間を指定する
今回は「常にバルク」を選択してください。「期間」の欄を入力し、どの間隔で通知を送信するかを設定します。日/時間/分/秒が設定でき、例えば1時間と設定したら1時間毎、10分と設定した場合は10分毎に通知をまとめて送信できます。
「平日のみ」「休日のみ」「朝8時~18時のみ」といったルールを適用する時間帯を指定することも可能です。その場合は、セットアップ>”一般”>期間 でCheckmkに事前に時間帯の範囲を登録しておく必要がありますので適宜登録してください。登録後、「常にバルク」を「期間中のバルク」に変更し、プルダウンが出てきますので対象の時間帯を選択してください。「期間」の欄は同様に日/時間/分/秒を設定してください。
件数を指定する
次に「最大バルクサイズ」という必須項目の設定です。10通ごとに発報したいという場合は10と設定します。ここでは、期間と同時に管理されるルールであることを必ず認識しておいてください。
例えば期間を優先したい場合は、期間は5分、最大バルクサイズは100通知など大きい範囲に設定するとよいでしょう。基本的には5分毎に1件以上通知があれば発報されますが、5分以内に100通の通知が発生した場合は100通分たまった段階で即時発報します。
逆に、期間は3日と長めに設定し、バルクサイズを50などに設定しておくと、50通以上アラートが発生した場合に発報、また50通に到達しなくとも3日経過した場合はその時点での数で発報されることになります。
種類を指定する
続いて「~に基づいて個別の通知バルクを作成する」というオプションです。
フォルダ毎、ホスト毎など、通知をまとめる詳細を設定できます。この項目は必須ではないので、ホストなど関係なくすべての通知をまとめても良いといった場合は何も設定する必要はありません。
以上で、おまとめ通知設定は完了です。ユーザーガイド通りに、メール設定や通知の宛先設定ができていれば、今回追加したオプションのまとめ方法に従って通知が実行されます。
おわりに
以上、通知のカスタマイズ①では、期間・件数・種類でまとめての通知方法をお伝えしました。今回は「毎回リアルタイムでアラート検知+通知を行っていたが、同じ宛先であれば複数の通知を同一のメールにまとめたい」といった実際のお問い合わせをからブログを作成しました。時間、最大件数、機器の種類などのフィルター機能を組合せ、ぜひ貴社の監視にもご活用ください。次回は「通知のカスタマイズ②」と題し、ホスト・サービスグループの設定と通知の無効化方法をご紹介します。
お問い合わせ
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