この記事では、カスタムグラフの機能「予測グラフ」の作成方法を紹介します。予測グラフを作成しておくことで、リソースやパフォーマンスの傾向と予測値をいつでも確認することができます。
文:ジュピターテクノロジー とぐち
はじめに
Checkmkでは、保存している過去のデータを分析して予測グラフを作成することができます。例えばリソース監視の予測グラフを作成すると、通常のリアルタイムな異常検知に加え、今後どのタイミングでリソース追加(整理)が必要かといった予測に活用できます。また様々なオプションを設定することで、より信頼度の高い将来の予測値をグラフで確認することが可能です。今回は「CPU 使用率」を監視しているサービスの予測グラフを作成していきます。
予測グラフ作成手順
監視中の任意のホストのモニター画面を表示します。サイドバーのモニター>”概要”>すべてのホスト に表示されるホスト一覧から任意のホストを選択します。対象のホスト名をクリックし、サービス一覧の画面を表示してください。
図1のサービス一覧より、任意のサービス名をクリックします。今回は、図1赤枠の「CPU utilization」をクリックします。サービス名をクリックすると、サービス詳細画面へ遷移します。
サービス詳細画面の「サービスメトリクス」欄、CPU utilizationの右横にあるメニューから「新しい予測グラフ」をクリックしてください。(図2)
図3の画面では、グラフ作成前に予測モデルのオプションを複数指定できます。
<予測モデルのパラメータ化>
・歴史を考える: いつ時点からのデータを分析するか(年月日いずれか指定可)
・将来への予測: いつ時点までのデータを予測するか(月日いずれか指定可)
・トレンドの柔軟性: トレンド分析。過去の傾向に基づく内容のグラフ反映
・モデルの季節性: 長期休暇など季節性の影響のグラフ反映
・信頼する間隔: 信頼区間を設定(68%, 86%, 95%分析)
プルダウンの各項目の指定が完了したら、左上の「適用する」ボタンをクリックしてグラフの設定は完了です。
「適用する」ボタン押下後、図4赤枠のように「グラフを作成できません」というメッセージが表示されることがありますが、本日登録したホストまたはサービスである場合など過去の監視データの履歴が不十分な場合はカスタムグラフをすぐに表示することができません。ある程度履歴が蓄積された状態になってから(約2日経過後)に再度確認してください。
作成した予測グラフを確認する
作成したブログは、カスタマイズメニューに保存されます。
メニューバーのカスタマイズ>”グラフ”>予測グラフ から作成したグラフのビューボタンをクリックすると表示されます。
CPU使用率の予測グラフの他にも、トラフィックの予測グラフを作成すると図6のように表示されました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Checkmkのカスタマイズグラフには、「予測グラフ」の他にも便利なグラフ機能オプションが多数あり、過去の弊社ブログ記事でも紹介しています。貴社システムの監視内容に合わせて、ぜひご活用ください。
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