本記事は2017年8月29日に公開したものをアップデートしたものです。
PRTG Network Monitorを利用して、無料でネットワーク監視が可能です。
この記事では、弊社ホームページからPRTGのダウンロード、インストール、監視設定、アンインストール方法を紹介します。
これを見ていただければ、すぐにネットワーク監視が始められます。
はじめに
ネットワークの適切な運用を保つには、ネットワーク監視が不可欠です。多くの人が「商用製品は高価であり」「複雑なオープンソースソフトウェアの使用が難しい」と感じています。しかし、手軽で高性能なネットワーク監視ソフトウェアである「PRTG Network Monitor」(以下、PRTGと略します)を利用すれば、この問題を解決できます。PRTGは、小規模な環境では無料で利用できます。
PRTGフリー版の機能
PRTGでは、ネットワーク監視やサーバーの運用監視を両方行えます。死活監視、リソース監視、ハードウェアのヘルス監視、トラフィック監視など、300以上の監視項目が用意されています。
PRTGでは、監視対象を「デバイス」、監視項目を「センサー」と呼びます。1つのセンサーが1つの項目を監視します。PRTGフリー版では、最大100個のセンサーを使用できます。この制限以外には機能的な制限はありません。
センサーの数え方
1つのデバイスで死活監視、CPU負荷、ディスク使用量の3つの項目を監視する場合、それぞれの項目に1つのセンサーを使用します。30のデバイスがある場合、各デバイスに同じ3つのセンサーを設定すると、合計で90のセンサーが必要になります。
100センサーを超える場合は商用版ライセンスが必要です。
PRTGフリー版で監視を始めるまでの手順
監視を始めるまでの大まかな手順は、以下の通りです。
(1) PRTGフリー版ダウンロード申込み
(2) ソフトウェアダウンロード
(3) ライセンスキーの入手
(4) インストール
(5) インストラクション
(6) 監視設定
(1) PRTGフリー版ダウンロード申込み
下記よりお申し込みください。
PRTGフリー版ダウンロード申込みフォーム
下記項目を入力し、[プライバシーポリシーに同意して次へ進む]をクリック
申込みフォームにご登録いただいたメールアドレス宛に、ダウンロードページのURLが記載されたメールが送付されます。
(2) ソフトウェアダウンロード
(1)で送付されたメール内URLをクリックすると、ダウンロードページへ移動します。
ページ内の「最新バージョン」のダウンロードアイコンをクリックして、インストーラーをダウンロードしてください。
※中間バージョンは使用しません。
(3) ライセンスキーの入手
インストーラーをダウンロードすると、(1)のご登録メールアドレス宛にライセンスキー(トライアルキー)を案内するメールが送付されます。
メールに記載されているリンクをクリックして、トライアルキーの取得ページを開いてください。
そのページで[PRTG トライアルキーを取得]ボタンをクリックすると、トライアルキーが表示されます。
トライアルキーは、インストール時に使用します。コピー&ペーストで保管してください。
※(3)でご登録のメールアドレス宛にメールが届かなかった場合、(2)のダウンロードページ下記にある[ライセンスキー申込み]または[お問合せフォーム]からお問い合わせください。
(4) インストール
(2)でダウンロードしたPRTGインストーラーの[PRTG_Network_Monitor *****.zip]を解凍して、インストーラーを実行します。
セットアップに使用する言語を選択し、[OK]をクリック
使用許諾契約書を読み、[同意する(A)]にチェックを入れ、[次へ(N)]をクリック
メールアドレスを入力し、[次へ(N)]をクリック
ここで入力したメールアドレスが、管理者のメールアドレスとなります(インストール後に変更可能)。
「ライセンスキー:」に(3)で入手したライセンスキーを、「ライセンス名:」は「prtgtrial」と入力し、[次へ(N)]をクリック
※ライセンスキーとライセンス名は、インストール後も使用する場合があります。大切に保管してください。
インストールモードを選択し、[次へ(N)]をクリック
- 「エクスプレス(推奨)」を選択した場合、ただちにインストールが開始されます。
- 「カスタム」を選択した場合、インストール先とデータフォルダーのパス、自動検出を実行するかどうかを選択できます。
今回は、「エクスプレス(推奨)」を選択します。
「エクスプレス(推奨)」の場合は、インストール後にPRTGと同じセグメントに対して自動検出が実行されます。
自動検出を実行したくない場合は、前の画面で「カスタム」を選択してください。
詳細は、「PRTG簡易マニュアル」をご参照ください。
< https://www.jtc-i.co.jp/support/documents/guide/basicguide_prtg.pdf >
「エクスプレス(推奨)」を選択した場合、ただちにインストールが開始されます。
補足:自動検出には、監視対象機器とのPing疎通が必要です。また、Ping以外のセンサーの自動検出にはSNMPやWMIなどの設定が必要です。
インストールが完了すると、自動でWebブラウザが起動します。
PRTG Web GUIのログイン画面が表示されるまでお待ちください。
PRTG Web GUIのログイン画面が表示されます。
[ログイン]をクリック
デフォルトのログイン名/パスワードは、 [prtgadmin/prtgadmin] です。
インターネットアクセスできないオフライン環境の場合、[ログイン]クリック後にオフラインアクティベーションが必要になります。
オフラインアクティベーション方法は、手順書をご参照ください。
◆PRTGオフラインアクティベーションマニュアル– PRTG Network Monitor専門 情報発信サイト
< https://prtg.jtc-i.co.jp/manual/1608/ >
(5) インストラクション
初回にPRTGを起動し、[デバイス]タブに移動すると、インストラクションが表示されます。
以下は、インストラクションで推奨する設定項目です。
ガイドに従って設定していくだけで、初期設定が完了します。
- 資格情報の設定
資格情報を入力すると、インストラクションが自動検出の再実行を推奨します。必要に応じて、選択してください。 - 位置情報
- ログインパスワードの変更
- メールアドレスの確認
(6) 監視設定
インストール時に自動検出を実行した場合、PRTGと同じセグメントにあるデバイス(監視対象)とセンサー(監視項目)が自動で追加されているはずです。
ここからは、手動でデバイス、センサーを追加する方法を紹介します。
デバイス(監視対象)の追加方法
デバイスの追加方法は、いくつかあります。
- メニューバーの[デバイス]にマウスオーバー、選択項目の中から「デバイスの追加」を選択
- デバイスツリー画面で追加したいプローブ、グループ上にマウスオーバー、右クリックして[デバイスの追加]を選択
- デバイスツリー画面右側の⊕ボタンから[デバイスの追加]を選択
ここでは、「3.デバイスツリー画面右側の⊕ボタンから[デバイスの追加]を選択」から追加します。
デバイスツリー画面右側の⊕ボタンから[デバイスの追加]を選択
デバイスを追加したいグループを選択し、[OK]をクリック
ここでは、「サーバー」グループにデバイスを追加します。
追加するデバイスのIPアドレスや資格情報などを入力し、[OK]をクリック
ここでは、デバイス名を「[Test]デバイス」とします。
選択した「サーバー」グループの配下にデバイスが追加されました。
センサー(監視項目)の追加方法
センサーの追加方法をいくつか紹介します。
- デバイスツリー画面の各デバイス右側に表示されている[センサー追加]を選択
- デバイスツリー画面右側の⊕ボタンから[センサーの追加]を選択
ここでは、「2.デバイスツリー画面右側の⊕ボタンから[センサーの追加]を選択」から追加します。
デバイスツリー画面右側の⊕ボタンから[センサーの追加]を選択
センサーの追加をしたいデバイスを選択し、[OK]をクリック
ここでは、「[Test]デバイス」にセンサーを追加します。
センサー一覧が表示されます。
チェックボックスや検索ボックスでフィルターすることができます。
ここでは、検索ボックスで「Ping」を検索します。
検索結果から「Ping」センサーをクリックすると、センサーの設定画面に移動します。
設定画面で右の「作成」をクリック
選択したデバイスに「Pingセンサー」が追加されました。
Pingセンサーは、監視対象機器へICMPエコー要求を送信し、その応答有無で機器の状態を確認します。
Pingセンサーと死活監視に関する詳細は、弊社ブログで紹介しています。
◆【Ping死活監視】PRTGで「かんたん」にはじめる!
(7)アンインストール
PRTGのアンインストール方法を案内します。
Windowsのスタートメニューから 設定>アプリ>インストールされているアプリ を選択
PRTG Network Monitorの[・・・]からアンインストールをクリック
または、
コントロールパネル>プログラム>プログラムと機能 を選択
「プログラムのアンインストールまたは変更」で「PRTG Network Monitor」にマウスオーバー、右クリックでアンインストールをクリック
アンインストールをクリックすると、下記の画面が表示されるので、[はい(Y)]を選択
アンインストールが開始されます。
アンインストールが完了すると、Webブラウザが起動し、以下のページが表示されます。特に操作は必要ありません。
完全にアンインストールするために、以下を実行します。
- データフォルダーの削除
- コンピューターの再起動
上記のPRTGブラウザの表示と同時に、再起動をうながす画面が表示されます。
[はい(Y)]を選択すると、すぐに再起動が開始します。
アンインストールしてもデータフォルダーは自動で削除されません。
以下のフォルダーを手動で削除します。
<C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor>
※ProgramDataは、デフォルトでは隠しファイルになっています。
これでアンインストールは完了です。
まとめ
PRTGフリー版を利用して、無料でネットワーク監視を始めましょう。
是非、ご活用ください。
参考
PRTGのさまざまな情報を専門サイトで発信しています。こちらもご覧ください。
PRTG Network Monitor専門 情報発信サイト – Powered by ジュピターテクノロジー株式会社