簡単!確実!『PRTG Network Monitor』のバックアップ&復元方法

本記事は 2017年7月25日に公開したものをアップデートしたものです。

PRTG Network Monitorの設定のバックアップと復元方法、前バージョンへのロールバック方法を紹介します。
バージョンアップや大きな設定変更、登録デバイスの追加・削除を行う前には、バックアップを取っておくと安心です。バックアップの復元はもちろん、バージョンアップ後に不具合が発生した場合には、前バージョンへのロールバックも簡単に行えます。

『PRTG』設定のバックアップ方法

自動バックアップ

PRTGは自動的に毎日のバックアップを取ります。
設定ファイルのバックアップをデータフォルダの”C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor\Configuration Auto-Backups”の中に保存します。PRTGではそのファイルを用いて簡単に設定の復元ができます。

図 自動バックアップ保存先

手動バックアップ(スナップショット機能)

さらに、PRTGにはスナップショット機能が用意されています。スナップショット機能を使うと、現在の設定のバックアップファイルを作成することができます。設定を変更する前にファイルを作成すると便利です。

[設定]、[管理ツール]、[設定のスナップショットを作成する]より現在の設定ファイルを保存することができます。[設定のスナップショットを作成する]の[実行]をクリックしてください。

図 設定から管理ツール
図 設定のスナップショットを作成

スナップショットを取得すると、”PRTG Configuration (Snapshot-日付-).zip”ファイルが作成されます。ファイルの場所は、デフォルトでは”C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor\Configuration Auto-Backups”の中にあります。

図 スナップショット保存先

『PRTG』設定の復元方法

設定ファイルと復元先のPRTGのバージョンは同じである必要があります。
PRTGのバージョンが新しい場合は、後述の「『PRTG』前バージョンへのロールバック方法」の手順を参照してください。

【手順】

  1. “PRTG Configuration.dat”ファイルを用意する
  2. 「PRTG Administration Tool」からコアサーバーサービス/プローブサービスを停止する
  3. “PRTG Configuration.dat”ファイルを上書きする
  4. 「PRTG Administration Tool」からコアサーバーサービス/プローブサービスを再開する
  5. 設定を確認する

手順はこれだけです。簡単に設定の復元ができます。保存している監視データには影響がありません。
※”PRTG Configuration.dat”ファイルに保存されているのは、監視設定、プローブサービス、グループ、デバイス、センサー、ユーザー、マップ、レポートなどの設定情報です。

”PRTG Configuration.dat”ファイルを用意する

復元したい時点の”PRTG Configuration.dat”ファイルを用意してください。
ファイルの場所は、デフォルトでは”C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor\Configuration Auto-Backups”の中にあります。

図 PRTG Configuration.dat保存先

インストール時にディレクトリを変更した場合「PRTG Administration Tool」を起動して[PRTGコアサーバー]タブをクリックすると、 [データファイルと監視データベースのローカルストレージ]に実際のパスが表示されます。こちらをご確認ください。

図 ディレクトリ変更時の確認

「PRTG Administration Tool」からコアサーバーサービス/プローブサービスを停止する

「PRTG Administration Tool」を起動し、 [サービスの開始/停止] タブをクリックします。PRTGコアサーバーサービス/プローブサービスにて、[サービスを停止]をクリックしてサービスを停止させます。サービス停止中は、監視、Webインターフェイス、レポートエンジン、通知システムなどすべての機能が停止します。

図 サービスの停止

”PRTG Configuration.dat”ファイルを上書きする

PRTG Network Monitor内の”PRTG Configuration.dat”ファイルを復元したい時点のものに上書きします。保存先は”C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor”です。

図 PRTG Configuration.datの上書き

「PRTG Administration Tool」からコアサーバーサービス/プローブサービスを再開する

「PRTG Administration Tool」を起動し、[サービスの開始/停止]タブをクリックします。PRTGコアサーバーサービス/プローブサービスを開始します。

図 サービスの開始

設定を確認する

Webインターフェイスにログインし、監視設定と結果を確認します。確認作業例:デバイスツリーの表示、監視結果、必要に応じて他のメニューや設定の確認など。

『PRTG』前バージョンへのロールバック方法

バージョンアップ後に何らかの不具合が発生し、前バージョンへロールバックしたい場合も、簡単にできます。設定ファイルと復元先のPRTGのバージョンは同じである必要がありますので、設定ファイルとPRTGのバージョンの両方のロールバックが必要となります。

【手順】

  1. バージョンアップ直前の”PRTG Configuration.dat”ファイルを用意する
  2. 前バージョンのインストーラー”PRTG Installer (Previously Installed Version).exe”を用意する
  3. 「PRTG Administration Tool」でコアサーバーサービス/プローブサービスを停止する
  4. ”PRTG Configuration.dat”ファイルを上書きする
  5. 前バージョンを上書きインストールする
  6. 設定を確認する

手順はこれだけです。保存している監視データには影響がありません。
※”PRTG Configuration.dat”ファイルに保存されているのは、監視設定、プローブサービス、グループ、デバイス、センサー、ユーザー、マップ、レポートなどの設定情報です。

バージョンアップ直前の”PRTG Configuration.dat”ファイルを用意する

バージョンアップ直前の設定ファイルである”PRTG Configuration.dat”ファイルを用意します。ファイルは、デフォルトでは”C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor\Configuration Auto-Backups”の中にあります。

図 PRTG Configuration.datの保存先

バージョンアップ直前の設定ファイルは”PRTG Configuration (Update to -現在のバージョン-).zip”という名前で保存されています。これをデスクトップなどにコピーし、解凍します。”PRTG Configuration.dat”が作成されることを確認してください。このファイルは後ほど使用します。

図 バージョンアップ直前の設定ファイル

現在のバージョンを確認したい場合は、Webインターフェイス画面左下に表示されていますので、そちらを確認してください。

図 現在のバージョン表示

インストール時にディレクトリを変更した場合「PRTG Administration Tool」を起動して[PRTGコアサーバー]タブをクリックすると、 [データファイルと監視データベースのローカルストレージ]に実際のパスが表示されます。こちらをご確認ください。

図 ディレクトリ変更時の確認

前バージョンのインストーラー”PRTG Installer (Previously Installed Version).exe”を用意する

プログラムフォルダー”C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\PRTG Installer Archive”には、インストーラーがバックアップされています。”PRTG Installer (Previously Installed Version).exe”をデスクトップなどにコピーして保存してください。このファイルは後ほど使用します。

図 インストーラーバックアップ保存先

図 前バージョンのインストーラー

「PRTG Administration Tool」からコアサーバーサービス/プローブサービスを停止する

「PRTG Administration Tool」を起動し、 [サービスの開始/停止] タブをクリックします。PRTGコアサーバーサービス/プローブサービスにて、[サービスを停止]をクリックしてサービスを停止させます。サービス停止中は、監視、Webインターフェイス、レポートエンジン、通知システムなどすべての機能が停止します。停止を確認したら、右下の[キャンセル]をクリックして閉じます。

図 サービスの停止

”PRTG Configuration.dat”ファイルを上書きする

先ほど準備しておいた、バージョンアップ直前の”PRTG Configuration.dat”ファイルを現在のファイルに上書き保存します。保存先は”C:\ProgramData\Paessler\PRTG Network Monitor\”です。

図 PRTG Configuration.datの上書き

”PRTG Installer (Previously Installed Version).exe”を実行する

先ほど準備しておいた”PRTG Installer (Previously Installed Version).exe”を実行して、上書きインストールし、前バージョンへロールバックします。

設定を確認する

Webインターフェイスにログインし、監視設定と結果を確認します。確認作業例:デバイスツリーの表示、監視結果、必要に応じて他のメニューや設定の確認など。

以上になります。PRTGは簡単に設定のバックアップや復元、不具合が発生した時のロールバックができます。是非ご活用ください!

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なにか不明点などございましたら遠慮なくお問合せください。

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