このブログでは、VMware vSphereによるサーバー仮想化環境を監視するポイントと方法をご紹介します
文:ジュピターテクノロジー やすだ
はじめに
サーバーリソース効率化、サーバー集約など多くのメリットをもたらすサーバーの仮想化。マーケットリーダーであるVMware vSphereによるサーバー仮想化を利用する機会も多いのではないでしょうか?サーバー仮想化は多くのメリットを提供する一方、その構成は物理環境よりも複雑です。仮想化環境の可用性を監視するためには、仮想化環境の構成レイヤーを理解する必要があります。
VMware vSphere仮想化環境の構成:3つのレイヤー
VMware vSphereによるサーバー仮想化環境の構成はハードウェア、ハイパーバイザー、ゲスト仮想マシン、この3つのレイヤーで成り立っています。
3つのレイヤーそれぞれで可用性を確保します。このレイヤーそれぞれが監視するポイントとなります。
3つのレイヤーそれぞれの監視方法
3つのレイヤーはそれぞれの監視方法があります。
ハードウェア
HPEのiLO、DELLのiDRACなどのハードウェアベンダー専用監視ソフトウェア(もしくはハードウェア)機能を利用して監視
各種ハードウェアコンポーネント(温度、ファン、電源、ディスクなど)の状態監視
・ハイパーバイザー
vSphere管理機能から監視
CPU、メモリ、ストレージなどのパフォーマンスデータ、仮想マシンの健全性など
・ゲスト仮想マシン
仮想マシンのOS経由で監視
一般的なサーバー可用性監視、アプリケーションやサービス監視など
このようにそれぞれのレイヤーにはそれぞれの監視方法が必要です。それぞれ別の 管理画面にアクセスするため管理が煩雑になります。
PRTG Network Monitor ですべてのレイヤーを一元監視!
弊社取り扱いのオールインワンネットワーク監視ソフトウェアPRTG Network Monitor(PRTG)ならすべてのレイヤーをWeb管理画面で一元監視できます。複雑な設定は不要!センサー(PRTG組み込み済み監視項目)を選ぶだけ。PRTGによる監視例を紹介します。
・ハードウェア
監視例:HPEのiLO経由の監視
iLOの管理IPアドレスでデバイス(監視対象)登録、SNMPの資格情報を確認。
🔎「SNMP HPE ProLiant システム正常性」センサーを追加
各種ハードウェアコンポーネント(温度、ファン、電源、ディスクなど)の状態を監視※iLOのSNMP機能を事前に有効化する必要があります。
・ハイパーバイザー
ESXi管理IPアドレスでデバイス(監視対象)登録、VMware/XenServer の資格情報(ESXi管理者情報)を登録
各種VMwareセンサーを追加
🔎「VMware ホストパフォーマンス(SOAP)」センサー
🔎「VMware Datastore(SOAP)」センサーデータストアの状態を監視
他にも以下のセンサーがあります。🔎「VMware 仮想マシン(SOAP)」センサー ゲスト仮想マシンの稼働状態を監視🔎「VMware ホストハードウェアの状態(SOAP)」センサー🔎「VMware ホストハードウェア(WBEM)」センサー ハードウェアの正常性を監視
・ゲスト仮想マシン
ゲスト仮想マシンのIPアドレスでデバイス(監視対象)を登録
必要な監視のセンサーを追加
ウィザードからかんたん検索
例: Ping、Windowsサービス、各種パフォーマンス監視など
おわりに
PRTGで仮想化環境のすべてを一元監視できます。アラート通知も一元化、監視データのグラフ表示、レポート生成可能。仮想化環境だけではなく、ネットワーク機器、DB、物理サーバー、クラウドなどネットワークのすべてを一元監視することができます。