TP-Link(ティーピーリンク)「TL-ER7206」をPRTGで監視する

この記事ではティーピーリンクジャパン株式会社のSafeStream ギガビット マルチWAN VPNルーター「TL-ER7206」を「PRTG」で監視する方法を紹介します。TP-Link(ティーピーリンク)製ルーターの可用性を監視できます。
文:ジュピターテクノロジー やすだ

※この記事に掲載されている商品またはサービスの名称等は、各社の商標または商標登録です。

TL-ER7206

はじめに

プロフェッショナル向けセキュアゲートウェイ、TP-Link「TL-ER7206」はSNMPに対応しています。そのためネットワーク監視ソフトウェアで死活や可用性を監視することができます。

今回は、TP-Link「TL-ER7206」をネットワーク監視ソフトPRTG Network Monitor(PRTG)で監視する方法を紹介します。

PRTGで監視するメリット

かんたんに監視を始めることができる

TP-Link「TL-ER7206」のSNMPを有効化して、PRTGで自動検出を実行するとすぐに監視をはじめることができます。専門知識不要で監視をはじめることができます。

ネットワーク機器やサーバーを一元監視できる

各ベンダーはベンダー独自の管理/監視ツールを用意している場合があります。しかし、マルチベンダー環境で各ベンダー管理ツールを併用すると、監視運用が煩雑になります。
マルチベンダー対応のPRTGで各ベンダー機器を一元的に監視することで運用負荷を軽減できます。

PRTG監視画面

PRTGはセンサー(定義済み監視項目)で監視を行います。PRTGの自動検出で次のセンサーが自動追加され、TL-ER7206をすぐに監視できます。センサー例を画面付きで紹介します。

Pingセンサー

Pingによる死活を監視するセンサーです。応答有無と同時に応答時間も監視しています。

Pingセンサー全般画面

SNMP CPUの負荷センサー

CPU負荷を監視するセンサーです。コアごと、その合計のCPU使用率を監視しています。

SNMP CPUの負荷センサー

SNMP Linuxのメモリ情報センサー

メモリの使用状況を監視するセンサーです。空き容量を監視しています。

SNMP Linux メモリ情報センサー

SNMP トラフィックセンサー

ポートごとのトラフィック量を監視するセンサーです。

SNMP トラフィックセンサー

HTTPセンサー

Webページの可用性を監視するセンサーです。ここではTL-ER7206のWeb GUIを監視しています。

HTTPセンサー

その他にも次のセンサーが自動検出で追加されました。

  • SNMP Linuxの負荷平均
  • SNMP ディスク空き容量
  • SNMP システムアップタイム

※自動検出されるセンサーは環境や機器の設定に依存します。

監視手順

ここからPRTGでTP-Link「TL-ER7206」を監視する手順を説明します。※手順詳細は弊社PRTG情報発信サイトのマニュアルをご参照ください。

TL-ER7206でSNMPを有効化

SNMP監視のためにTL-ER7206でSNMPを有効化します。

TL-ER7206のWeb GUIで次の操作をします。

TL-ER7206のWeb GUIにログインし、[System Tools]タブ|SNMPへ移動
図の内容で設定

TL-ER7206のWeb GUI画面

※今回はSNMPコミュニティ名を<public>で設定

TL-ER7206のSNMP有効化設定が完了しました。

PRTGでTL-ER7206をデバイス登録

PRTGは監視対象機器をデバイス(監視対象)として追加して監視を行います。TL-ER7206の管理IPアドレスをPRTGのデバイスとして追加します。

PRTGのWeb GUIで次の操作を行います。

「+」アイコン|[デバイスの追加]をクリック
デバイスを登録する場所を選択して[OK]をクリック
「新規デバイスの追加」画面で以下を入力して[OK]をクリック

PRTGデバイスツリー画面
  • デバイス名:<任意のデバイス名>
  • IPV4 アドレス/DNS 名:<TL-ER7206の管理IPアドレス>
  • 「SNMP デバイスの資格情報」のチェックを外し、TL-ER7206のSNMP設定と一致させる
PRTG デバイスの追加画面
SNMPデバイスの資格情報入力

センサー(定義済み監視監視項目)の自動検出

PRTGはセンサー(定義済み監視項目)をデバイスに追加して監視を行います。PRTGの自動検出機能で適切なセンサーを自動追加できます。

PRTGの自動検出機能で適切なセンサーを自動追加できます。PRTGのWeb GUIで次の操作を行います。

デバイスの[自動検出を実行する]をクリック

PRTGデバイスツリー画面

しばらくして、自動検出が完了するとセンサーが自動的に追加されます。
※自動検出できるセンサーは環境や機器の設定に依存します。

自動的に追加されたセンサー

値が取得できたセンサーから緑色のアップステータスに変化していきます。監視をスタートすることができました。

まとめ

PRTGの自動検出でTP-Link「TL-ER7206」をかんたんに監視できました。詳細な手順は弊社PRTG専門情報発信サイトで公開しています。

PRTGは他にもサーバー、ネットワーク機器、仮想環境、クラウドまで、すべてを一元監視できます。
トライアル版、フリー版もございます。オールインワンネットワーク監視PRTGをぜひお試しください。

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