今回は、ChecmkでAWSを監視する一連の設定方法をご紹介します。
文：ジュピターテクノロジー よしひろ
はじめに
CheckmkはSpecial Agentを使って、AWSを監視することができます。Special Agentとは何？という方は、こちらの過去記事をご一読ください。
本記事を参考にオンプレミス環境だけではなく、クラウド環境の監視もCheckmkで統一してください。
Checkmk AWS監視で出来るようになること
本記事で紹介している内容以外の監視と設定方法は、本家サイトのこちらをご参照ください。
本記事では、筆者手持ちのAWS環境を監視した時の内容をご紹介したいと思います。
以下が、筆者環境で監視できた内容となります。
- AWS/EC2 サマリ
- AWS/EC2 閾値監視
- AWSアカウントのサービスごとのコストと全体コスト
- AWS/S3のGlobal閾値監視とオブジェクト情報、サマリ
- AWS例外監視
監視対象環境
今回CheckmkのAWSプラグインで監視を実現する対象は、読者の皆様が契約中のAWS環境です。
通常、Checkmkのホスト登録は対象ホストのIPアドレスを設定して登録しますが、今回は”NO IP”で登録することにご注意ください。
AWS監視に必要な設定は、本家サイトのリンクにあるようにルールとしてAWSのアカウント情報を設定するだけです。
CheckmkによるAWS監視
ホストサービス全体画面
図1は、aws_Testホスト(筆者AWS環境)で自動登録されたサービスの一覧です。こちらのサービス内容を紹介していきます。
AWS/EC2 サマリ
サービスの詳細画面の”Service Check Command”でcheck_mk-aws_ec2_summaryとして登録されるサービスが、EC2サマリ情報を監視しているサービスです。
図2の赤枠には、現在起動中のEC2インスタンスと停止中のインスタンス名を確認することができます。
AWS Consoleにログインしなくとも管理しているEC2インスタンスの起動状況サマリを確認することが可能です。
AWS/EC2閾値監視
サービス詳細画面の”Service Check Command”でcheck_mk-aws_ec2_limitsとして登録されるサービスが、各EC2インスタンスの閾値を監視するサービスです。
利用しているリージョンごとに分けられ、筆者環境のサービス名はAWS/EC2 Limits ap-northeast-1となります。
デフォルトの閾値は、以下となります。
- VPC Elastic IP Addresses, 5
- Elastic IP Addresses, 5
- Rules of VPC security group, 120
- VPC security groups, 2500
- VPC security groups of elastic network interface, 5
- Spot Instance Requests, 20
- Active Spot Fleet Requests, 1000
- Spot Fleet Requests Total Target Capacity, 5000
- Total Running On-Demand Instances, 20
- Running On-Demand Instances of different types, 20
閾値は設定変更可能です。設定した閾値を超過した場合、アラートとなります。
AWSアカウントのサービスごと/全体コスト
AWSの課金情報は、図1ではLightsail, Route 53, Simple Storage SErvice… etc..と各コンポーネントごとに取得できていることを確認できます。
本記事では、全体コストのサービスを見てみます。
サービスの詳細画面の”Service Check Command”でcheck_mk-aws_costs_and_usageとして登録されるサービスが、全体コストを監視するサービスです。
サービス名は、AWS/CE Summaryとなります。
図4の通り、AWSの利用コストを確認することができます。筆者はほとんど利用がないので、$1以下となっていることが分かります。
本記事では紹介しませんが、その他にもS3と例外を監視することができております。
- AWS/S3のGlobal閾値監視とオブジェクト情報、サマリ
- AWS例外監視
AWS監視をCheckmkで統合したいといった管理者様には、有用なSpecial Agentかと思います。
お問い合わせ・トライアル
Checkmkにご興味のある方は、以下のリンクから弊社までお問い合わせください。
オンラインデモでは、Checkmkの操作感を体感いただくことができます。
30日間無償でご利用いただける評価版も以下のダウンロードページにご用意しております。
簡単に検証が開始できますので、評価ガイド（PDF）を参考にぜひお試しください。
