文:ジュピターテクノロジー そん
SolarWinds Hybrid Cloud Observability(HCO)は2022年10月19日に発表したハイブリッド/マルチクラウド環境に包括的な可観測性をもたらす完全統合型のソフトウェア製品です。
この記事ではSolarWinds HCOのインストール手順のうちデータベースのセットアップ手順を紹介します。
SolarWinds HCOの各種システム要件はメーカーサイトで確認してください。
SolarWinds HCOをインストールするには、SolarWindsプラットフォーム用サーバー1台と今回セットアップ手順を紹介するデータベース用サーバー1台で、計2台のサーバーが必要です。
【SolarWinds Hybrid Cloud Observability 完全セットアップマニュアル】では、今後以下の手順でSolarWinds HCO環境を設定していきます。
- データベース インストール
- SolarWindsプラットフォームサーバー インストール
- SolarWindsプラットフォームにデータベースを接続
上記は、最初のスタートを切っていただく為のセットアップ関連情報ですが、【SolarWinds Hybrid Cloud Observability 完全セットアップマニュアル】では、HCOに関連するTIPSや技術情報を積極的に掲載していきますので、お楽しみ!
データベースサーバー インストール手順
- MSSQLインストーラー 入手
- SSMS(SQL Server Management Studio)インストーラーの入手
- MSSQLインストール(オフライン)
- SQL Server 構成マネジャー
- SQLパラメーター設定変更
MSSQLインストーラー 入手
必要事項を記入して、MSSQL2019 評価版インストーラーをダウンロードします。


SQL2019-SSEI-Eval.exe を管理者として実行します。

メディアのダウンロードをクリックします。

SQL Server 2019のインストーラー(ISOファイル)をダウンロードします。

SSMS(SQL Server Management Studio)インストーラーの入手
SSMSのインストーラーをダウンロードします。(日本語選択)

SQLインストール(オフライン)
SQLServerのインストーラーをマウントします。

setup.exeを管理者として実行します。

インストールをクリックします。

「SQL Serverの新規スタンドアロン~」をクリックします。

プロダクト キーを入力するか、Evaluation / Developer を選択します。

ライセンス条件に同意します。

必要であれば、Windows Updateを実施します。




「データベース エンジンサービス」と「検索のためのフルテキスト~」をチェックします。

「インスタンスの構成」はそのままで「次へ」をクリックします。

「サーバーの構成」はそのままで「次へ」をクリックします。

データベース エンジンの構成
「サーバーの構成」でWindows 認証モード / 混合モード を選択します。

「データ ディレクトリ」は必要に応じて変更します。

TempDBの設定を変更します。

「TempDB」 に!マークがある場合、無視します。
「ファイルの数」はCPUコアの数と一致します。
「データ ディレクトリ」と「ログ ディレクトリ」は高速ドライブを指定するようにします。
「MaxDOP」はデフォルトのままです。

「メモリ」は推奨に変更、「SQL Server データベース エンジン用に~」をクリックします。

「FILESTREAM」は変更なし、「次へ」をクリックします。

SQL Server 2019の概要を確認して、「インストール」をクリックします。


SQL Server インストール完了

SSMS(SQL Server Management Studio)インストール (オフライン)
インストーラーを管理者として実行します。

インストールをクリックします。


再起動が必要な場合、サーバーを再起動します。

設定変更を実施するため、SSMSを実行します。

SQL Server 2019 インストール時の「サーバーの構成」で設定したシステム管理者(sa)アカウントとパスワードで接続します。

SQL Serverのプロパティを開きます。

「並列処理のコストしきい値」を50に変更します。

データベースの接続を解除します。

SQL Server 2019 構成マネジャーを管理者として実行

「SQL Serverのサービス」で、「SQL Server(MSSQLSERVER)」と「SQL Full-text Daemon ~」2つのサービスが実行中であることを確認します。

「SQL Full-text Filter Daemon~」のプロパティ – 「サービス」タブ – 「開始モード」を「自動」に変更します。

左ペインの「SQL Server ネットワークの構成」 – MSSQLSERVER のプロトコル – TCP/IP を「有効にする」をクリックします。

TCP/IP のプロパティで「IPアドレス」 – TCPポート 1433、TCP動的ポート 空白 であることを確認します。

左ペインの「SQL Server のサービス」 – 「SQL Server(MSSQLSERVER)」を再起動します。

ファイアウォールやACLを使用している場合は、TCPポート 1433を開放します。


以上で、データベースサーバーの準備ができました。
最後に
今回はSolarWinds Hybrid Cloud Observability(HCO)を初めてインストール方向けにSolarWinds製品のデータベースであるMSSQLサーバーのインストール手順について紹介しました。SolarWinds 製品にご興味のある方は、以下のリンクから弊社までお問い合わせください。