はじめに
前回の記事「通知カスタマイズ①」では、通知メールを経過時間や件数でまとめて送信する方法についてご紹介しました。今回は通知カスタマイズの続きとして通知を無効化する方法と、必要なサービスごとにグループを作成して通知有無を設定する方法をご紹介します。
前回の記事はこちら
特定のホスト・サービスの通知を無効化する
Checkmkの監視には「ホストチェック」と呼ばれる死活監視、「サービスチェック」と呼ばれる死活以外の項目の監視、と2つの種類がありは別々に動作しています。そのため、通知を停止したい内容によって設定するルールが異なります。
ホストチェックの通知を無効化する
ホストチェックの通知を停止する場合、セットアップ>”ホスト”>ホスト監視ルール>ホストの通知を有効/無効にする というルールを設定して通知を停止します。
ホスト通知を無効にする、を選択し、条件に対象のホストを選択してください。
繰り返しになりますが、このルールを設定して停止する通知は、ホストの死活監視である「ホストチェック(UP/DOWN)」に関する通知のみです。そのホストが監視しているサービス監視の通知は停止されませんのでご注意ください。サービスも停止したい場合は、合わせて以下のルールを設定する必要があります。
サービスチェックの通知を無効化する
サービスチェックの通知を停止する場合、セットアップ>”サービス”>サービス監視ルール>サービスの通知を有効/無効にする というルールを設定して通知を停止します。
サービス通知を無効にする、を選択し、条件に以下に対応するように指定します。
- ①明示的なホストでホストのみ選択 ⇒指定ホストで監視しているサービス全てが対象
- ②サービスのみを選択 ⇒全てのホストで監視している指定サービス名のサービスが対象
- ③ホストとサービスを選択 ⇒指定ホストの指定サービスのみが対象
このルールを設定をすると、「サービスチェック」に関する通知のみが停止します。
通知が停止した対象には、図3赤枠のようにスピーカーに✕がついたアイコンが表示されます。ホスト一覧画面で特定のホストについていればホストチェックの通知が停止、特定のサービスについていれば、サービス状態の通知が停止しているということになります。
グループごとに通知を無効化する
ホストの通知制御をする際に、ホスト名で指定、またサービス名で指定する方法は上記で説明しました。まれに、複数のホストと対応するサービスを組み合わせてアラートメールの通知を制御したいという要件もあります。例えば以下のような場合です。
例: ・ホスト「A」:サービス「CPU load」 →メール通知 有り ・ホスト「A」:サービス「Memory」 →メール通知 無し ・ホスト「B」:サービス「CPU load」 →メール通知 無し ・ホスト「B」:サービス「Memory」 →メール通知 有り
この場合、1つの組合せ条件に対して1つ通知ルールを作成すると通知ルールが4つ出来てしまい処理が増えてしまいますし、上記で説明したホストチェック/サービスチェックの通知有無を4つ設定しても無駄なルールが増えてメンテナンスが複雑になってしまいます。
こんな時に使えるルールが「サービスグループ」の活用です。実際に設定してみます。
セットアップ>”サービス”>サービスグループ でグループを追加します。
図4のように登録していきます。今回は、通知あり、通知なしの2グループ作成していきます。
2種類作成できたら、右上のChangesから変更を適用してください。
次に、セットアップ>”サービス”>サービス監視ルール>サービスグループへのサービスの割り当て を行っていきます。ルールを追加を選択。
図6画面で、以下の通り設定します。
▼サービスグループへのサービスの割り当て:グループを選択「通知あり」
▼条件:対象のホスト、サービスを指定
「通知あり」グループと「通知なし」グループに、全ての組合せを割り当てていきます。例に合わせてそれぞれ通知グループを割り当てた画面が図7です。こちらも変更を適用してください。
適用後、モニター>”概要”>サービスグループ の画面を表示すると、先ほど指定したグループが作成されていることが確認できます。
グループ名をクリックすると、登録されているサービス一覧(図9)の画面に遷移します。
このようにグループを設定しておくと、図9のように指定したサービスだけの一覧を確認できるので、常に確認したいサービスをまとめておくといった場合にも便利です。
そしてセットアップ>”イベント”>通知設定で通知ルールを作成時には、条件欄で作成した通知グループが選択可能になり、グループごとの通知有無設定ができるようになります。
通知をしたいグループだけ選択する場合は、「マッチサービスグループ」にチェックを入れて「通知あり」のグループを選択済みへ移動させます。また、通知をしたくないグループをルールから除外したい場合は、「サービスグループを除外する」にチェックを入れて「通知なし」のグループを選択済みに移動することもできます。(図10)
このサービスグループとういう考え方は、通知以外の条件にも利用することができます。様々なシーンで活用してみてください。
おわりに
以上、本記事では通知の無効化とグループ設定による通知有無設定方法をお伝えしました。次回は「通知のカスタマイズ③」としまして、通知をSNMPトラップで送信する設定や関連するお役立ち情報をご紹介します。
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