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この記事はFrameFlow社の公式ブログを翻訳したものです。原文はこちら (内容を一部変更しています)。
システムヘルスイベントモニターについて
ログインおよびセキュリティの設定が完了したら、次はシステムヘルスの監視に目を向けましょう。FrameFlow の「System Health Event Monitor(システムヘルスイベントモニター)」は、各接続デバイスの以下5つの主要なヘルス指標を監視します:CPU使用率、ディスク空き容量、メモリ使用率、帯域幅、そして ping 応答時間です。
FrameFlow の構成には、少なくとも1つのシステムヘルスモニターを含めるべきです。システムヘルスイベントモニターは、FrameFlow の構成の中でも特に重要なツールのひとつです。これらの指標を常に監視することで、Windows や Linux システムの健全性を保つことができます。また、システムヘルスモニターで収集されたデータは、専用のダッシュボードパネルやレポート、その他のインターフェース上の情報にも反映されます。これらについては、今日のレッスンの後半で詳しく見ていきます。
セットアップ
FrameFlow の「Event Monitors(イベントモニター)」セクションに移動し、ツリー構造の上で右クリックします。表示されたメニューから「Add Event Monitor(イベントモニターの追加)」を選び、リストの中から「System Health Event Monitor(システムヘルスイベントモニター)」を選択してください。新しいイベントモニターの「Settings(設定)」セクションに入ったら、必要なだけ多くのネットワークデバイスを追加することができます。

その後は、イベントモニターの設定を入力する作業に移ります。System Health Event Monitor では、5つの主要な指標すべてに対して、アラートの閾値をカスタマイズできます。時間が経つにつれて、各システムの基準値が分かってくるため、それに応じてここで設定した値を調整していくことができます。

設定が完了したら、イベントモニターを保存して実行できます。初回の実行結果は「Status(ステータス)」タブで確認できます。過去のイベントモニターの実行結果は「History(履歴)」タブで閲覧できます。

インターフェース全体でのシステムヘルスの可視化
構成内に1つでも システムヘルスモニターがあるだけで、大きな利点になります。前述のとおり、FrameFlow にはシステムヘルスイベントモニターから取得したデータを活用する複数の機能があります。それぞれを見ていきましょう。
ダッシュボードパネル
システムヘルスイベントモニターは、重要なシステムの健全性に関する情報を表示する専用のダッシュボードパネルにデータを提供します。これを確認するには、FrameFlow インスタンスの「Dashboards(ダッシュボード)」セクションに移動してください。利用可能な標準テンプレートの1つに「System Health ダッシュボード」があります。
上記の手順でシステムヘルスイベントモニターを作成していれば、このダッシュボードにはすでにデータが表示されているはずです。また、システムヘルス指標用の独自のダッシュボードパネルを作成することも可能です。標準の例では、5つの指標それぞれに個別のパネルが用意されていますが、5つのすべての指標を1つのパネルにまとめて表示することもできます。実際にやってみましょう。
「Dashboards」セクションのツリー構造上で右クリックし、メニューから「Add New Dashboard(新しいダッシュボードの追加)」を選びます。これにより、パネルを追加できる空のダッシュボードが作成されます。下のGIFのように、右クリックでパネルを追加できます。

そこから「System Health」パネルタイプを選択します。これにより、すべての Linux および Windows システムのヘルス情報が収集されます。5つのすべての指標を1つのパネルで表示したい場合は、チェックボックスを使ってすべての指標を選択してください。今回の例では、データに文脈を持たせるために列ヘッダーも有効にしています。ダッシュボードパネルを好みに合わせてカスタマイズしたら、変更を保存できます。
なお、1つのダッシュボードに複数のダッシュボードパネルを追加することが可能です。重要なシステムの情報を十分に伝えるために、必要なだけ多くのパネルを追加することをおすすめします。FrameFlow のダッシュボード機能とそのユニークで強力なパネルについては、今後のレッスンで詳しく扱いますので、ここではこれ以上の説明は控えます。
レポート
FrameFlow の強力な「Reports(レポート)」セクションでは、さまざまな IT モニタリング指標に関する完全にカスタマイズ可能なレポートを作成できます。ここでは、各種イベントモニターやデバイスの毎日の動作状況について最新のレポートを受け取ることができます。それでは、システムヘルスモニターのデータを使ったレポートを作成してみましょう。FrameFlow の「Reports」セクションに移動し、ツリー構造上で右クリックすると、新しいレポートを追加するオプションが表示されます。そこから、レポートの名前、日付範囲、グルーピング方法、および自動更新するかどうかを設定します。レポート実行時に送信したいメールアドレスをカンマ区切りで入力してください。「OK」をクリックすると、空の新しいレポートが作成されます。

空のレポート内で任意の場所を右クリックし、「Add Report Element(レポート要素の追加)」を選択すると、下図のような選択メニューが表示されます。今回注目するレポート要素は、システムヘルスのデータを取り込み、グラフィカルな形式で表示する「Graph Table(グラフテーブル)」要素です。このメニューからそのタイプを選択してください。

これから、各システムヘルス指標ごとに1つずつグラフテーブルを作成していきます。最初は「帯域幅(Bandwidth)」から始めましょう。Graph Table の設定画面で、このテーブルの名前を「Bandwidth(帯域幅)」に設定し、必要に応じてタイトルやサブタイトルもカスタマイズしてください。デフォルトでは、グラフタイプは「Bandwidth In/Out/Total(受信/送信/合計)」に設定されています。次に作成するグラフテーブルでは、名前とグラフタイプを他の指標に合わせて変更するだけで構いません。
また、対象とするイベントモニターやネットワークデバイスの「含める/除外する」設定や、グラフの表示方法に関する設定も行うことができます。最初のレポート要素を作成したら、同じ手順を他の4つのシステムヘルス指標についても繰り返してください。
レポートのレイアウトに満足したら、「Actions(操作)」メニューを使って、システムヘルスデータを含むレポートを構築します。5つの指標すべてを含むこのレポートは、全画面表示で確認すると見やすくなるでしょう。全画面で表示するには、レポートを右クリックして「View Full Screen(全画面表示)」を選択してください。全画面モードを終了するには、同じ方法で再度右クリックします。

まとめ
ご覧のとおり、システムヘルスイベントモニターは、あらゆる組織の監視構成において欠かせない存在です。システムヘルスイベントモニターから取得されたデータは、ダッシュボード、グラフ、レポートなど、インターフェース全体にわたって表示され、わかりやすく有益な形で情報を提供してくれます。
これらすべてのメリットを活用するためにも、監視構成には必ずシステムヘルスイベントモニターを含めるようにしましょう。
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