本記事では、ネットワーク監視ソフト「PRTG Network Monitor」(以下PRTG)の、バージョンアップ方法を紹介します。PRTGはオンライン・オフラインどちらの環境でも利用可能です。オンライン環境なら自動アップデート、オフライン環境でもインストーラーを順に実行するだけで簡単にアップデートできます。
オンライン環境でのバージョンアップ手順
手順は、Webインターフェイスにて、数回選択するだけです。
上部メニューから「設定」を選択。

「PRTGのステータス」から「自動アップデート」を選択。

「アップデートステータス」から「アップデートをインストールする」を選択します。

バージョンアップの注意点
1.アンチウイルスソフトやセキュリティソフトは、バージョンアップを妨げる場合があるため事前に停止してください。
2.現在のバージョンによっては中間バージョンを経由する必要があります。自動アップデートでは自動的に中間バージョンまでのバージョンアップを実行します。最新バージョンに到達するまで、自動アップデートを繰り返し実行してください。
3.バージョンアップ中は監視機能が停止し、サーバーが予告なく再起動する場合があります。
リモートプローブ使用時やクラスター構成の場合
1.バージョンアップ完了後、リモートプローブおよびフェイルオーバーノードのバージョンアップが自動的に実行されます。
2.中間バージョンを経由する場合は、リモートプローブおよびフェイルオーバーノードのバージョンアップ完了を確認してから、次のバージョンアップを実行してください。
オフライン環境でのバージョンアップ手順
手順は、インストーラーを入手して順番に実行するだけです。なお、現在のバージョンによっては、中間バージョンを経由する必要があります。
現在のバージョンの確認
下図のように、Webインターフェイス画面左下に現在のバージョンが表示されます。

アップデート順序と中間バージョンを確認
以下の表を見て、現在のバージョンが中間バージョンを経由する必要があるかを確認してから、インストーラーを準備してください。
※内容はブログ執筆時点の情報です。
現在のバージョン | アップデート順序 | 中間バージョン必要? |
25.1.104.1906以上 | 最新バージョンへ直接アップデート | いいえ |
22.1.75.1594以上かつ25.1.104.1906未満 | 25.1.104.1906 → 最新バージョン | はい |
16.1.21.1924以上かつ22.1.75.1594未満 | 22.1.75.1594 → 25.1.104.1906 → 最新バージョン | はい |
16.1.21.1924未満 | 16.1.21.1924 → 22.1.75.1594 →25.1.104.1906 → 最新バージョン | はい |
必要なインストーラーのダウンロード
オンライン環境のPCから、以下のダウンロードページにアクセスし、PRTGを選択します。
https://www.jtc-i.co.jp/support/download

上記で確認したアップデート順序に沿って、必要なインストーラーをダウンロードします。

インストーラーの実行
1.アンチウイルスソフトやセキュリティソフトは、インストールを妨げる場合があるため事前に停止してください。
2.入手したインストーラーをアップデート順序に従って、順番に管理者権限で実行します。
3.インストール中は監視機能が停止し、サーバーが予告なく再起動する場合があります。
リモートプローブを使用している場合
1.インストーラーの実行完了後に、自動的にリモートプローブのバージョンアップが実行されます。
2.中間バージョンを経由する場合は、リモートプローブのバージョンアップの完了を確認してから、次のインストーラーを実行してください。
クラスター構成の場合
1.クラスター構成時はマスターノードにてインストーラーを実行します。
2.インストーラーの実行完了後に、自動的にフェイルオーバーノードのバージョンアップが実行されます。
3.中間バージョンを経由する場合は、フェイルオーバーノードのバージョンアップの完了を確認してから、次のインストーラーを実行してください。
インストール完了後は、バージョンが正しくアップデートされているかを確認してください。バージョンは「PRTG Administration Tool」の「ログと情報」タブで確認できます。


バージョンアップ後の動作確認
Webインターフェイスにログインし、監視設定と結果を確認してください。
確認項目例:
・デバイスツリーの表示
・監視結果
・必要に応じて他のメニューや設定の確認
PRTGのバージョンアップはとてもシンプルです。複雑な設定は不要で、誰でも簡単に最新バージョンへアップデートできます。ぜひ運用環境に合わせてお試しください。