弊社取扱い製品であるSolarWinds Self-Hosted Observabilityの1モジュールであるNPM(Network Performance Monitor)のWi-Fi性能監視機能で実現できることを本記事ではご紹介いたします。
文:ジュピターテクノロジー よしひろ
一般的にメーカーごとに利用する監視ソフトウェアが異なり、複数のソフトウェアを使って監視しているといった現場が多いのではないでしょうか?NPMのWi-Fi性能監視では、Cisco, HPE, Aruba, Meraki, Meru, Ruckus, Symbolといった主要なWi-FiメーカーのWLC(Wireless Controller)に対応しており、ヒートマップの作成やWi-Fi性能監視で必要となる監視を可能とします。
SolarWinds社の目的として、今までバラバラであった監視の仕組みを統合する真のプラットフォーム製品となるといった考えがありますが、今回の自動マップ作成やWi-Fi性能監視機能もその一部です。
では、こちらの機能でどのようなことができるのか見ていきましょう。
ワイヤレスサマリー
NPMには、ワイヤレスメニューが存在し、追加したWLCから収集したアクセスポイント(以降、AP)の一覧、そして各APに現在接続しているクライアント情報(クライアントIPアドレス、MACアドレス、信号強度(例:-50dbm)、接続日時、データ転送率、受信、送信バイト)を確認することができます。また、SSIDやAPでフィルタし、監視対象とする機器に絞った分析が可能となります。
図1では、特定のWLCを選択し、そのWLC配下のAPを表示しております。

図2では、特定のSSIDとアクセスポイントを複数選択し、現在接続しているクライアントの一覧を表示しております。これらの情報で、現在どの程度のクライアントが接続され、それらの信号強度はいかほどか?どれくらいのトラフィック量を利用しているのか?といった情報を一画面で確認することができます。

ヒートマップの作成
Wi-Fiを監視するには、信号強度の視覚化も大事な要素です。SolarWinds Self-Hosted ObservabilityのPlatform機能でIntelligentマップという優れた自動マップ生成機能があります。CDP/LLDPを使った自動結線、そして階層化や静的マップ作成のためのオブジェクト追加、NPMやその他モジュールと連携したノードの状態やトラフィック、遅延情報をマップの中に表現できます。このIntelligentマップ機能の中に、ヒートマップ作成機能が存在します。
作り方は、ヒートマップ作成を選択し、貴社の居室の背景図を取り込み横幅をメートルで指定します。最後に実際に配置されているAP通りにAPオブジェクトを背景図にドラッグアンドドロップするだけです。
図3では、ヒートマップの例をご紹介しております。

図3は、現在の信号強度の状態ですが、過去に遡った履歴機能もありますので、X月X日にWi-Fiの障害があったといった報告があったならば、その当時の信号強度をピンポイントで確認することができます。
チャネル情報、クライアント数監視
WLCをNPMの監視対象とすると、WLCの詳細情報を管理する専用画面が自動作成されます。この専用画面には非常に有用なウィジェットと言われる監視情報が表示されます。いくつか例示すると、
- アクセスポイントのリスト
- すべてのアクセスポイントとSSID
- アクティブなワイヤレスクライアント
- 限界のない監視を実現
それぞれ見ていきましょう。
アクセスポイントのリスト
アクセスポイントのリストウィジェットでは、AP、IPアドレス、チャネル、クライアント数を表示検索できます。図4は実際のウィジェット表示となります。

すべてのアクセスポイントとSSID
全てのアクセスポイントのリストウィジェットでは、AP、IPアドレス、SSID(すべて)、クライアント数、利用帯域を確認、検索できます。
図5は実際のウィジェット表示となります。

アクティブなワイヤレスクライアント
アクティブなワイヤレスクライアントウィジェットでは、クライアント、IPアドレス、SSID、MACアドレス、信号強度、接続日時、データ伝送率、スループット、送受信バイトを確認、検索できます。
図6は実際のウィジェット表示となります。

限界のない監視を実現
こうして、予めSolarWindsが準備してくれているウィジェットをご紹介していると、メーカーが準備したウィジェット内での監視しかできないのか?といった疑問を持つお客様がいらっしゃいます。
回答としては、Universal Device Poller(以降、UNDP)と呼ぶ任意のOIDを使った監視、Platformの強力なレポート機能、SQLでデータを自由に取り出せる設計を活用すれば、自由度の高い監視を実現することができますとお答えしております。
一例をあげますと、チャネル利用率を返すOIDが存在したとして、そのOIDを1分間隔で収集するUNDPを設定します。それらの値を利用して、グラフウィジェットやテーブルウィジェットを作成する、PerfStackでリアルタイムに近いグラフを生成し、監視する。ダッシュボードに専用のウィジェットを常に配置するといった設定をすることができます。
最後に
今回は、弊社取扱い製品であるSolarWinds Self-Hosted Observabilityの1モジュールであるNPM(Network Performance Monitor)のWi-Fi性能監視機能で実現できることを本記事ではご紹介しました。紹介した内容を実現したいお客様が年数回問合せがございますので、これらを実現したいといったお客様がいらっしゃいましたら、是非弊社までお問い合わせください。
SolarWinds Self-Hosted Observabilityの製品ページは、以下で参照できます。
SolarWinds Self-Hosted Observabilityに興味のある方は、以下のリンクから弊社までお問い合わせください!


