APRESIA Systemsのスイッチ「ApresiaNPシリーズ」をPRTGでかんたん監視|自動検出テンプレートあり

この記事では、ネットワーク監視ソフトウェア「PRTG Network Monitor」(以下、PRTG)を使用して、APRESIA Systemsのスイッチ「ApresiaNPシリーズ」を監視する方法を紹介します。

自動検出を利用することで、Ping死活、ポートの帯域使用状況、リソース(CPU)、ハードウェアステータス(ファン、電源、温度)をかんたんに監視できます。

▼ 関連記事
APRESIA Systems製品では、以下の機器についてもPRTGによる監視方法を紹介しています。
・スイッチ「ApresiaLight GM200シリーズ」をPRTGでかんたん監視

文:ジュピターテクノロジー やすだ

※本記事に掲載されている商品名・サービス名などは、各社の商標または登録商標です。

APRESIA Systemsのスイッチ「ApresiaNPシリーズ」を監視するメリット

自動検出でかんたんに監視

必要な監視を自動検出するための「デバイステンプレート」を当社で用意しました。
このテンプレートを使用して自動検出を実行すると、以下の監視をすぐに開始できます。
・Pingによる死活監視
・ポートの帯域使用状況
・稼働時間
・リソース(CPU)
・ハードウェアステータス(ファン、電源、温度)

その他の機器もまとめて監視

PRTGでは、「ApresiaNPシリーズ」に限らず、マルチベンダー環境のネットワーク機器やサーバーも一元的に監視でき、運用負荷の軽減が可能です。

PRTG監視画面の例(標準センサー) 

PRTGはセンサー(定義済みの監視テンプレート)を用いて監視を行います。
ここでは、自動検出で追加されるセンサーのうち、PRTGに標準搭載されているものを紹介します。

「Ping」センサー

Pingの応答を監視するセンサーです。応答がなくなると、センサーはダウン(赤)となり、アラート状態になります。
応答時間やパケット損失率も収集し、時系列グラフやテーブルで表示します。

Pingセンサー

「SNMP トラフィック」センサー

ポート(インターフェイス)ごとの帯域幅の使用状況を監視するセンサーです。使用状況(Mbit/秒)を1分間隔で収集し、365日分を保存します(デフォルト設定)。
しきい値監視や、リンクダウンした際にアラート状態にすることもできます。
収集したデータは、時系列グラフやテーブルで表示できます。

SNMP トラフィックセンサー
トラフィックセンサーのグラフ


トラフィックセンサーの詳細や活用方法についてはこちらのブログもご覧ください。
ネットワークアセスメント入門:「PRTG」で帯域幅を見える化
ネットワークアセスメント入門:「PRTG」で作る帯域幅レポート
ネットワークアセスメント入門:「PRTG」で帯域幅を見える化【応用編】【使用率(%)による監視】

「SNMP アップタイム v2」センサー

連続稼働時間を監視するセンサーです。再起動したタイミングを確認できます。

SNMP アップタイム v2センサー

PRTG監視画面の例(カスタムセンサー) 

標準センサーでは取得できないハードウェアステータスなどは、プライベートMIB(ベンダー固有のSNMP情報)をもとにカスタムセンサーを作成する必要があります。
本記事では、自動検出によりカスタムセンサーも自動的に追加します。

「CPU」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

CPU使用率を%で監視します。直近5秒、直近1分、直近5分のCPU使用状況を、それぞれ別のセンサーで監視します。

CPU(直近5秒)を監視するSNMP カスタムテーブルセンサー

「電源」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

電源のステータスを監視するセンサーです。異常を検知すると、センサーがダウン(赤)になります。

電源を監視するSNMP カスタムテーブルセンサー

「温度」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

温度を監視するセンサーです。摂氏(℃)で監視します。異常を検知すると、センサーがダウン(赤)になります。

温度を監視するSNMP カスタムテーブルセンサー

「ファン」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

ファンのステータスを監視するセンサーです。異常を検知すると、センサーがダウン(赤)になります。ファンごとにセンサーが追加されます。

ファンを監視するSNMP カスタムテーブルセンサー

「システムの状態」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

システムの状態を監視します。異常を検知すると、センサーがダウン(赤)になります。

システムの状態を監視するSNMP カスタムテーブルセンサー

参考:カスタムセンサーで使用したMIB

本記事で紹介したカスタムセンサーは、APRESIA SystemsのMIBファイルをもとに作成しています。使用したMIBファイルは以下のとおりです。

  • ApresiaNP-mibs.mib

なお、本手順ではMIBを意識することなく監視を開始できます。
また、検証は「ApresiaNP2100-24T4X-PoE」で実施しましたが、同MIBを実装している機種であれば同様に監視できます。

設定方法

次に、これらの監視を実現するための設定手順を説明します。

「ApresiaNPシリーズ」の設定

PRTGで監視するために、SNMP機能を有効化します。今回はSNMPのバージョンを「SNMP v2c」、コミュニティ名を「public」で設定します。

なお、SNMPを有効化すると、デフォルトで書き込みアクセスも有効になります。本記事では、書き込みアクセスを無効化する手順を紹介します。

「ApresiaNPシリーズ」のうち、「ApresiaNP2100-24T4X-PoE」で動作を確認しています。本記事では「ApresiaNP2100-24T4X-PoE」(以降「NP2100」)の設定を紹介します。

NP2100はWeb管理画面を持たないため、コマンドラインインターフェイス(CLI)から設定します。

CLIの詳細は、機器のマニュアルを確認してください。

  • 「NP2100」のCLIにログイン
  • グローバル設定モードに移動
  • 次のコマンドで、SNMPエージェント機能を有効化
# configure terminal 
(config)# snmp-server 
  • 次のコマンドで、書き込みアクセスを無効化
# configure terminal 
(config)# no snmp-server community private 

これで、SNMPのバージョン「SNMP v2c」、コミュニティ名「public」で監視する準備ができました。

その他、システム名(sysName)の設定、デフォルト以外のコミュニティ名への変更などは、機器のマニュアルを確認してください。

「PRTG」の設定

PRTGのインストール

PRTGにはトライアル版・フリー版もあります。
未インストールの場合は、以下の記事を参照してください。
PRTG Network Monitor – 100センサーフリー版で無料ネットワーク監視

「デバイステンプレート」の準備

自動検出でかんたんに監視するため、必要なファイルを準備します。
デバイステンプレート(自動検出の設定ファイル)とルックアップ(エラー判定の定義ファイル)を使用します。
当社カスタマーポータル、または、こちらの当社お問い合わせページより、「APRESIA NP2100-24T4X用PRTGデバイステンプレート希望」と記載のうえご連絡ください。
※テンプレートの利用は自由ですが、不具合や問い合わせ対応は商用版PRTGご購入者様に限ります。

SNMP資格情報の設定

SNMPで監視するために、SNMP資格情報(SNMPバージョン、コミュニティ名)を設定します。
PRTGは階層構造で設定を管理します。最上位のオブジェクト「Root」に設定することで、下位のオブジェクトに設定を継承します。
ここでは「Root」にSNMP資格情報を設定します。

  • PRTGのGUIにログイン
  • メインメニュー「デバイス」タブをクリック
  • 「設定」タブをクリック
PRTGのGUI
  • 項目「SNMPの資格情報」を設定
    ここでは、機器側設定と同様に「v2c」「public」を設定(デフォルトの設定)して保存します。
「SNMPの資格情報」設定

自動検出

PRTGは監視対象機器を「デバイス」オブジェクトとして登録し、デバイスに「センサー」を追加して監視します。
「デバイステンプレート」を使用してセンサーを自動検出します。

デバイステンプレートの読み込み

入手したデバイステンプレートとルックアップファイルを所定のパスにコピーします。

デバイステンプレートファイル:

  • Apresia_NP_Series.odt

コピー先パス:

C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\devicetemplates

ルックアップファイル:

  • oid.apresianp-series.npfan.npfanstatus.ovl
  • oid.apresianp-series.nppower.nppowerstatus.ovl
  • oid.apresianp-series.npsystem.npsystemhealthstatus.ovl
  • oid.apresianp-series.nptemperature.nptemperaturestatus.ovl

コピー先パス:

C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\lookups\custom

その後、PRTGで以下の操作を行い、コピーしたファイルを読み込みます。

  • PRTGのGUIにログイン
  • メインメニュー「設定」>システム管理>管理ツール
  • 項目「ルックアップとファイルリストの読み込み」の「実行」をクリック
PRTGのGUI

監視対象デバイスの追加

PRTGは監視対象機器をデバイス(監視対象)として追加して監視を行います。
「NP2100」の管理IPアドレスをPRTGのデバイスとして追加します。

  • PRTGのGUIにログイン
  • 「+」アイコン|「デバイスの追加」をクリック
PRTGのGUIでデバイスの追加
  • デバイスを登録する場所を選択して「OK」をクリック
階層構造上のデバイス追加位置を指定
  • 「新規デバイスの追加」画面で以下を入力して「OK」をクリック
    デバイス名:<任意のデバイス名>
    IPV4 アドレス/DNS 名:<「NP2100」の管理IPアドレス(SNMPを有効化したインターフェイスのIPアドレス)>
「デバイス名」と「IPv4アドレス」入力
デバイスが追加された

自動検出の実行

追加したデバイスに対し、デバイステンプレートを使用した自動検出を実行します。

  • 追加したデバイスを右クリック
  • 自動検出>テンプレートを使用して自動検出を実行する をクリック
デバイス右クリックでメニューを表示
  • 「次のテンプレートを使用して自動検出を実行する」画面で「Apresia_NP_Series」をチェック 
  • 「OK」をクリック
デバイステンプレートをチェック

自動検出が始まり、センサーが追加されていきます。

自動検出が始まり、センサーが追加される


しきい値(制限値)が未設定のCPUのセンサーには、必要に応じてしきい値を設定できます。
簡易マニュアルも参考にしてください。
しきい値設定から通知までの仕組みと設定方法をブログでも紹介しています。
PRTGのしきい値監視とアラート通知【前編】~異常検知から通知までの仕組みを理解する~
PRTGのしきい値監視とアラート通知【後編】~制限値・通知トリガー・通知テンプレートを設定する~

その他の監視項目も監視したい場合

APRESIA SystemsのプライベートMIBは、本記事で紹介している以外にもさまざまな監視項目を監視することができます。
MIBファイルからかんたんにカスタムセンサーを作成することができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
PRTGで「プライベートMIB(ベンダーMIB)」を監視する ~ ヤマハSWX2310のMIBファイルを例に解説 ~

まとめ

PRTGでは、APRESIA Systemsのスイッチ「ApresiaNPシリーズ」をかんたんに監視できます。
当社が提供するデバイステンプレートを使用することで、専門知識がなくてもすぐに監視を開始できます。

PRTGは、ネットワーク機器、サーバー、仮想環境、クラウドまで一元的に監視できます。
トライアル版・フリー版も提供されていますので、導入検討の際に活用できます。
オールインワンネットワーク監視PRTGをぜひお試しください。

こんな記事も読まれています

最新記事

おすすめ記事

  1. 【初心者向け Wazuh 第4弾】初期設定のWazuhで何ができる?ログ収集・FIM・SCA・インベントリ収集・脆弱性検出を確認してみる

  2. ヤマハのルーター「RTX830」、L2スイッチ「SW2310」をPRTGでかんたん監視|自動検出テンプレートあり

  3. WSUS新規開発終了へ Heimdalパッチ・脆弱性管理でできること

製品カテゴリー

その他の情報

TOP