アライドテレシス「AT-x240-10GTXm」をPRTGでかんたん監視|自動検出テンプレートあり

この記事では、ネットワーク監視ソフトウェア「PRTG Network Monitor」(以下、PRTG)を使用して、アライドテレシス株式会社のL2スイッチ「AT-x240-10GTXm」を監視する方法を紹介します。

自動検出を利用することで、Ping死活、ポートの帯域使用状況、ハードウェアステータス、リソース(CPU、メモリ)をかんたんに監視できます。

文:ジュピターテクノロジー やすだ

※本記事に掲載されている商品名・サービス名などは、各社の商標または登録商標です。

PRTGでアライドテレシス「AT-x240-10GTXm」を監視するメリット

自動検出でかんたんに監視

必要な監視を自動検出するための「デバイステンプレート」を当社で用意しました。
このテンプレートを使用して自動検出を実行すると、以下の監視をすぐに開始できます。
・Ping死活監視
・ポートの帯域使用状況
・稼働時間
・リソース(CPU、メモリ)
・ハードウェアステータス(温度、ファン、電圧)
これらの監視項目は、「AT-x240-10GTXm」のダッシュボードで確認できる内容に近い構成となっています。

その他の機器もまとめて監視

PRTGでは、「AT-x240-10GTXm」に限らず、マルチベンダー環境のネットワーク機器やサーバーも一元的に監視でき、運用負荷の軽減が可能です。

PRTG監視画面の例(標準センサー) 

PRTGはセンサー(定義済みの監視テンプレート)を用いて監視を行います。
ここでは、自動検出で追加されるセンサーのうち、PRTGに標準搭載されているものを紹介します。

「Ping v2」センサー

Pingの応答を監視するセンサーです。応答がなくなると、センサーはダウン(赤)となり、アラート状態になります。
応答時間やパケット損失率も収集し、時系列グラフやテーブルで表示します。

「SNMP トラフィック」センサー

ポート(インターフェイス)ごとの帯域幅の使用状況を監視するセンサーです。使用状況(Mbit/秒)を1分間隔で収集し、365日分を保存します(デフォルト設定)。
しきい値監視や、リンクダウンした際にアラート状態にすることもできます。
収集したデータは、時系列グラフやテーブルで表示できます。

SNMP トラフィックセンサー
トラフィックセンサーのグラフ


トラフィックセンサーの詳細や活用方法についてはこちらのブログもご覧ください。
ネットワークアセスメント入門:「PRTG」で帯域幅を見える化
ネットワークアセスメント入門:「PRTG」で作る帯域幅レポート
ネットワークアセスメント入門:「PRTG」で帯域幅を見える化【応用編】【使用率(%)による監視】

「SNMP システムアップタイム v2」センサー

連続稼働時間を監視するセンサーです。再起動したタイミングを確認できます。

SNMP アップタイム v2センサー

PRTG監視画面の例(カスタムセンサー) 

標準センサーでは取得できないハードウェアステータスなどは、プライベートMIB(ベンダー固有のSNMP情報)をもとにカスタムセンサーを作成する必要があります。
本記事では、自動検出によりカスタムセンサーも自動的に追加します。

「ファン」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

ファンのステータスを監視するセンサーです。異常を検知すると、センサーがダウン(赤)になります。

「ファン」監視のSNMP カスタムテーブルセンサー

「温度」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

温度を監視するセンサーです。機器側で設定されたしきい値を超過すると、センサーがダウン(赤)になります。

「温度」監視のSNMP カスタムテーブルセンサー

「電圧」(SNMP カスタムテーブルセンサー)

電圧を監視するセンサーです。機器側で設定されたしきい値を超過すると、センサーがダウン(赤)になります。

「電圧」監視のSNMP カスタムテーブルセンサー

メモリ(SNMP カスタムアドバンストセンサー)

使用可能メモリを%で監視します。

メモリ監視のSNMP カスタムアドバンストセンサー

CPU(SNMP カスタムアドバンストセンサー)

CPU使用率を%で監視します。各チャネル(センサー内の詳細項目)ごとに、直近1秒や直近1分の平均など、複数の指標でCPU使用状況を確認できます。

CPU監視のSNMP カスタムアドバンストセンサー

参考:カスタムセンサーで使用したMIB

本記事で紹介したカスタムセンサーは、アライドテレシスのMIBファイルをもとに作成しています。使用したMIBは以下のとおりです。

  • AT-SYSINFO-MIB
  • AT-ENVMONv2-MIB

なお、本手順ではMIBを意識することなく監視を開始できます。
また、「AT-x240-10GTXm」以外でも、同MIBを実装している機種であれば同様に監視できます。

設定方法

次に、これらの監視を実現するための設定手順を説明します。

「AT-x240-10GTXm」の設定

PRTGで監視するために、SNMP機能を有効化します。今回はSNMPのバージョンは「SNMP v2c」で設定します。
・「AT-x240-10GTXm」の管理画面にアクセス
・ネットワークサービス>SNMP
・「SNMPv1 / SNMPv2c」タブをクリック
・「コミュニティーを追加」をクリック

「AT-x240-10GTXm」の管理画面

以下の内容で設定します。

  • コミュニティ名:public
  • アクセス権:読み出しのみ
「コミュニティー追加」画面

設定後、「適用」をクリックします。

「PRTG」の設定

PRTGのインストール

PRTGにはトライアル版・フリー版もあります。
未インストールの場合は、以下の記事を参照してください。
PRTG Network Monitor – 100センサーフリー版で無料ネットワーク監視

「デバイステンプレート」の準備

自動検出でかんたんに監視するため、必要なファイルを準備します。
デバイステンプレート(自動検出の設定ファイル)とルックアップ(エラー判定の定義ファイル)を使用します。
当社カスタマーポータル、または、こちらの当社お問い合わせページより、「AT-x240-10GTXm用PRTGデバイステンプレート希望」と記載のうえご連絡ください。
※テンプレートの利用は自由ですが、不具合や問い合わせ対応は商用版PRTGご購入者様に限ります。

SNMP資格情報の設定

SNMPで監視するために、SNMP資格情報(SNMPバージョン、コミュニティ名)を設定します。
PRTGは階層構造で設定を管理します。最上位のオブジェクト「Root」に設定することで、下位のオブジェクトに設定を継承します。
ここでは「Root」にSNMP資格情報を設定します。

・PRTGのGUIにログイン
・メインメニュー「デバイス」タブをクリック
・「設定」タブをクリック

PRTGのGUI


・項目「SNMPの資格情報」を設定
ここでは、機器側設定と同様に「v2c」「public」を設定(デフォルトの設定)して保存します。

「SNMPの資格情報」設定

自動検出

PRTGは監視対象機器を「デバイス」オブジェクトとして登録し、デバイスに「センサー」を追加して監視をしていきます。
「デバイステンプレート」を使用してセンサーを自動検出します。

デバイステンプレートの読み込み

入手したデバイステンプレートとルックアップファイルを所定のパスにコピーします。

デバイステンプレートファイル:

  • Allied Telesis AT-x240.odt

コピー先パス:

C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\devicetemplates

ルックアップファイル:

  • oid.at-envmonv2-mib.atenvmonv2voltage.atenvmonv2voltagestatus.ovl
  • oid.at-envmonv2-mib.atenvmonv2fan.atenvmonv2fanstatus.ovl
  • oid.at-envmonv2-mib.atenvmonv2temperature.atenvmonv2temperaturestatus.ovl

コピー先パス:

C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\lookups\custom

その後、PRTGで以下を実行し、ファイルを読み込みます。
・PRTGのGUIにログイン
・メインメニュー「設定」>システム管理>管理ツール
・項目「ルックアップとファイルリストの読み込み」の「実行」をクリック

PRTGのGUI

監視対象デバイスの追加

PRTGは監視対象機器をデバイス(監視対象)として追加して監視を行います。
「AT-x240-10GTXm」の管理IPアドレスをPRTGのデバイスとして追加します。
・PRTGのGUIにログイン
・「+」アイコン|「デバイスの追加」をクリック

PRTGのGUIでデバイスの追加


・デバイスを登録する場所を選択して「OK」をクリック

階層構造上のデバイス追加位置を指定


・「新規デバイスの追加」画面で以下を入力して「OK」をクリック
デバイス名:<任意のデバイス名>
IPV4 アドレス/DNS 名:<「AT-x240-10GTXm」の管理IPアドレス>

「デバイス名」と「IPv4アドレス」入力
デバイスが追加された

自動検出の実行

追加したデバイスに対し、デバイステンプレートを使用した自動検出を実行します。
・追加したデバイスを右クリック
・自動検出>テンプレートを使用して自動検出を実行する をクリック

デバイス右クリックでメニューを表示

・「次のテンプレートを使用して自動検出を実行する」画面で「Allied Telesis AT-x240」をチェック 
・「OK」をクリック

デバイステンプレートをチェック

自動検出が始まり、センサーが追加されていきます。

センサーが自動で追加される


監視が始まるとセンサーは緑や赤に変化


しきい値(制限値)が未設定のCPUやメモリのセンサーには、必要に応じてしきい値を設定できます。
簡易マニュアルも参考にしてください。

まとめ

PRTGでは、アライドテレシスのL2スイッチ「AT-x240-10GTXm」をかんたんに監視できます。
当社が提供するデバイステンプレートを使用することで、専門知識がなくてもすぐに監視を開始できます。

PRTGは、ネットワーク機器、サーバー、仮想環境、クラウドまで一元的に監視できます。
トライアル版・フリー版も提供されていますので、導入検討の際に活用できます。
オールインワンネットワーク監視PRTGをぜひお試しください。

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