前編(ネットワーク経路のどこが遅い?悪い?を可視化 NetPathを解説)ではNetPathの概要について解説しました。
ここではSolarWinds 製品の統合によるトラブルシューティングの例を紹介します。
文: ジュピターテクノロジー そん
現在、R9 と R1 間の4つのネットワーク経路の内、2つの経路で何らかの障害が生じています。
NPM(Network Performance Monitor)統合
R9をクリックして、機器のCPUやRAM、インターフェース状態を確認します。
これは、SolarWinds NPM(Network Performance Monitor)の統合による機能です。
NTA(Network Traffic Analzyer)統合
SolarWinds NTA(Network Traffic Analzyer)統合により ノードからフロー データをエクスポートし、それをNTAで監視している場合、NetPathは、最も送受信帯域幅を使用しているものを識別するための追加情報を表示します。 ネットワーク パスのノードまたはインターフェイスをクリックして開くと、次の情報が表示されます。
- カンバセーション トップ3を表示
- 受信(Ingress)または送信(Egress)を選択
- カンバセーション名をクリックすると、そのカンバセーションの詳細が表示されます。
NCM(Network Configuration Manager)統合
SolarWinds NCM(Network Configuration Manager)統合により 現在の機器コンフィグ表示やコンフィグを比較することができます。
NetPathの制限
NetPathは、監視しているパスの複雑さと、パスを監視している間隔に依存します。
ほとんどのネットワーク環境では:
・ポーリング エンジンごとに最大100のパスを追加できます。
・プローブごとに10~20のパスを追加できます。
NetPathは、各プローブのパフォーマンスに基づいて推奨パス数を計算し、プローブに新しいパスが展開されるたびにその数を表示します。
なお、NetPathはProxyサーバーを通過できないため、迂回する必要があります。
最後に
今回はSolarWinds社 NPM 機能の1つであるNetPath を利用したトラブルシューティング方法について紹介しました。またOrion プラットフォームにはNPM以外にも多数の製品があります。下記にOrion プラットフォーム製品についての紹介ページがあります。
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