【SolarWinds Observability Self-Hosted】IPアドレス競合を自動で検知 SolarWinds IPAM

文:ジュピターテクノロジー やまはた

IPアドレス管理はNW管理業務において最も基本的で重要なタスクの1つです。
もしIPアドレスが適切に管理されず競合が発生すると、通信障害により重大な損失が生じることもあります。しかし、膨大な利用状況の最新データを、NW管理者が常に把握することは困難です。

そこで活躍するのが、SolarWinds Observability Self-Hosted (Self-Hosted) のモジュールのひとつであるSolarWinds IP Address Manager(IPAM)です。

※この記事はSolarWinds社のドキュメントを意訳したものです。原文はこちら(内容を一部変更しています)。

※本記事に掲載している画像はメーカーのデモサイトをキャプチャしたものです(2025/3/7時点)。

SolarWinds IPAMとは?

SolarWinds IPAMは、使いやすくリーズナブルなDHCP, DNS, IPアドレス管理ツールです。

IPv4/IPv6アドレスの自動検知および追跡により、未使用で利用可能なIPアドレスを常に把握し、無駄なく効率的なIPアドレスの利用を可能にします。

DHCPとDNSの設定を統合管理することにより、プロビジョニングやIPアドレスを再利用するために費やす時間も節約できます。 また、IPアドレスの競合やDHCPアドレスの枯渇など、重要なイベントに対して監視やアラート通知も可能です。

IPAMについては弊社ブログ記事「IPアドレスの管理をExcelから脱出」もご覧ください。

IPアドレス競合検知の仕組み

IPAMはIPアドレスを一元管理できるだけでなく、競合の検知も行えます。

IPAMは、IPアドレスに紐づくMACアドレス情報を取得し、複数のMAC情報が検出された場合に競合と判定しアラート発報します。 IPAMは次の3つの方法でMACアドレス情報を取得します。

  1. SNMPポーリング
    管理対象のIPアドレスにSNMPポーリングを実行し、MACアドレス情報を取得します。
  2. SNMP Neighbor Scan
    SNMP Neighbor Scan機能で任意のルーターのARPテーブル情報を取得し、IPアドレスとMACアドレス情報を取得します。
    通常、IPAMはICMPポーリングで利用状況を判定しますが、ICMP疎通不可のIPアドレスに対してはこの機能で利用状況を判定します。
  3. DHCPサーバー連携
    連携したDHCPサーバーから、MACアドレスを含む動的IPアドレスのリース情報を取得します。

IPAMでは取得した情報を基に、次のシナリオでIPアドレスの競合を検知します。

IPAMは競合を検知すると、管理画面や、ダッシュボードのウィジェット上で表示します。
また、メール送信をはじめとした豊富な通知アクションも実行できますので、管理者は競合の発生を迅速に把握し、対応に移ることができます。

 IPアドレス管理画面
IPアドレス競合ウィジェット

最後に

今回はIPAMがどのようにIPアドレスの競合を検知できるのかをご紹介しました。 SolarWinds 製品にご興味のある方は、以下のリンクから弊社までお問い合わせください。

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