【FrameFlowを30日で習得】Day20: 依存関係

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この記事はFrameFlow社の公式ブログを翻訳したものです。原文はこちら (内容を一部変更しています)。

依存関係について

各イベントモニターの設定セクションには、「依存関係」と呼ばれるセクションがあります。依存関係は、先に実行された他のチェックのステータスに基づいて、イベントモニターチェックを実行するかどうかを制御します。監視構成を作成する際に依存関係を設定することで、すでに他のイベントモニターによって伝えられている条件に関する冗長なアラートを削減するのに役立ちます。

依存関係には2種類あります:「イベントモニターとデバイスで一致」と「イベントモニターのみで一致」の2つのタイプです。それぞれの使い方を学んでいきましょう。

イベントモニターとデバイスで一致させる

依存関係をよりよく理解するために、4日目と7日目に作成したPingイベントモニターシステムヘルスイベントモニターを使用した例を作成してみましょう。Pingモニターとシステムヘルスモニターの間に依存関係を設定し、両方のイベントモニターに接続されているネットワークデバイスが、最初にPingイベントモニターによってチェックされるようにします。Pingイベントモニターのチェックが成功しなかった場合、そのデバイスはシステムヘルスイベントモニターによってチェックされません。これにより、同じ根本的な接続の問題に関する重複した通知を防ぐことができます。

セットアップ

システムヘルスイベントモニターに依存関係を追加するには、その設定セクションに移動し、設定内にある「依存関係」セクションが表示されるまでスクロールします。「一致タイプ」では、デフォルト値の「イベントモニターとデバイスで一致」のままにしておきます。もう一方のタイプについては後程説明します。次に、選択ツールを使用して、システムヘルスモニタリングが依存するようにしたいPingイベントモニターを選択します。

「OK」をクリックして変更を保存すると、Pingイベントモニターで実行されたチェックが失敗しない限り、システムヘルスモニタリングは実行されません。

イベントモニターのみでの一致

もう一つの依存関係のタイプは、イベントモニターのみで一致します。このタイプの依存関係では、モニターAのすべての監視アクションが、モニターBのチェック結果の状態に依存します。モニターBが非成功状態であると、モニターAによるチェックは実行されません。この一致タイプは、複数のイベントモニターと1つのイベントモニターの間で依存関係を作成するために使用できます。

例えば、他のデータセンターのシステムを監視しているシナリオを考えてみましょう。そのデータセンターに接続するネットワークスイッチがダウンした場合、そのスイッチの向こう側の監視は実行できないことは明らかです。失敗したイベントモニターチェックの通知が大量に来るのを避けるために、スイッチの状態を監視するためのPingイベントモニターを追加することができます。「イベントモニターのみでの一致」タイプを使用すると、スイッチを監視しているPingイベントモニターに依存する形で、スイッチの向こう側にあるデバイスの上位のイベントモニターがすべて依存するように設定できます。

デバイスの依存関係

ネットワークデバイスの設定セクションでは、デバイス間でも依存関係を設定することができます。ネットワークデバイスの依存関係では、ドロップタウンメニューからトリガーレベルを選択することもできます。依存対象のデバイスのうち1つ以上が依存関係のトリガーレベルに一致する状態になっている場合、選択したデバイスに対するアラートは生成されません。

例えば、特定のスイッチの背後にあるシステムを監視している場合、それらのデバイスをクリティカルトリガーレベルでそのスイッチに依存させることができます。すると、スイッチにクリティカルなアラートが発生した場合、依存しているデバイスはホトンとチェックされません。一方、スイッチが警告(Warning)、または、エラー(Error)状態であれば、依存デバイスのチェックは継続されます。

まとめ

これで依存関係について理解できたので、イベントモニター同士を依存させることで、同じ状況に対する重複したアラートを回避できるようになります。これはFrameFlowでの監視作業をスムーズに進めるための数あるヒントの一つです。
今後もさらに多くのヒントを紹介していくので、ぜひご期待ください!

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